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ろっくす超大特選盤


*75年8月、英国ではグラム落日の後、そしてアメリカではずっと待っていた日々の中、登場しましたブルース・スプリングスティーンの3作目、明日無き暴走。とは言え火が付いたのは10月11日、シングル「明日なき暴走」が30位に50位からランクイン、TOP40局がこぞってかけ始めその存在をみんなが知ったその日でありました。かくゆう私もその初登場の時ぶッ飛んだ口、真夜中小さな音で鳴らしているラジカセの音でさえその音の塊にこれはいったい何なんだ。奔流のように流れてくるって正にこのこと。1回目は目をパチクリ、2回目はうおー、3回目にはLPを買って盤を擦り切らせる作業にせっせと従事し始めた次第であります。CBSの薄い埃の付きやすい盤が白くなりはじめた頃、テレキャスを買ってジャンカジャンカ始めて。似たような人間が世界に80万人はいたに違いないのう。とゆう訳で私にとってのブルース兄のレコードは一にも二にもこのボーン・トゥ・ラン、3,4,5が無くて8に闇に吠える街、12,13に1st,2ndでありまして後は知らん。別な人に違いない。ブルース兄本人があまりにもよく出来たこの盤の後遺症に悩んだと聞き及びますがその通りこれ作ってこっちは聴いちまったから仕方が無い堪忍しておくれ。ほんとはピアノも弾きたかった。1曲目サンダー・ロードのハーモニカと一緒に立ち上がってくる絨毯のようなピアノです。起承転結なんのその次から次へと出てくる言葉とメロディにぴったり寄り添うロイ・ビタン氏。カラカラとかき鳴らされるテレキャスに絡みつく。その夢はいまだに実現せず。そしてほんとはサックスも吹きたかった。10年後にアルトサックス買った時(金が無くてテナーは買えず)はまずこの音を出そうとした。でも出たのはかろうじてアンディ・マッケイに聴こえるか聴こえないかのチャルメラ音だけ。そのまま憧れながら動きだけはもだえながら音を出し続ける。テレキャスの方は引退し、違うギターで違う音を出そうとしてたけどいつも思っていたのはこのカラカラ音です。兄の「ボブ・ディランのように歌詞を書きフィル・スペクターのようなサウンドを作りロイ・オービソンのように歌う」夢はここでかないました。聞くところによりますとジェフ・バリー氏にスペクター・セッションの様子を聞き出しそれを元に悶え苦しんで作った音とゆうこと。決まった。ばっちり。実を結ぶとはこのことかと思います。1,2作目で探して探してここでも探して最後に出てきたこの音の最果てはサンダーロード、バックストリート、ジャングルランドそして「ボーン・トゥ・ラン」で明日無き暴走そのままで。兄にとっては出来た時が始まりになってしまい早くも次のものを探さねばならかったけど、すまん、私はずっとこれ聴いてます。エンドレスで。最初に出会った時のエネルギーを今でも感じて。

(ヤマことマスター)04.8.18


*今回の「完璧なシングル」は
「明日なき暴走」、
ブルース・スプリングスティーンです。
リリースは1975年秋。私が初めて聞いたのはラジオ関東の全米TOP40でした。初登場30位。それこそ何の予備知識も無くいきなし流れてきた。ガーンって。何だ何だこれは。あっとゆうまに終わって名前は?ブルース・スプリング・・・。長いよ(^0^)。雷か16トンか頭上から落下。ほんとです。何が何だかわからんが。次の週からたった5週間。それこそ嵐のように現れて嵐のように去っていった。でももう駄目。ガーン。そんなもんじゃ足りやしないとLPを買ってあの埃の付きやすい薄っぺらいソニー盤をそれこそほんと擦り切れるくらい聴き。やっぱりそのど真ん中にはこの明日なき暴走。往復ビンタのスネア連打からバイク30台のエンジン音のラッパ、急に停車してブルンブルン唸ってる中、ブルース兄貴が俺を見て「小僧よく聞け、昼は汗まみれ、町で、アメリカの夢から遁走、夜は、並み居る邸宅の間を、弾かれる様に自殺マシーンでぶっ飛ばし、クロームの車輪、ガソリン満タン、骨抜きにされる街、死の罠、死の競争、若いうちに抜け出してやる、トランプの札みたいな俺達、走るために生まれて来たんだぞ」と唸ってぶおーんと行っちゃったじゃないか。やけにキラキラしたネオンの音が後ろでは鳴っている。落ち着いて聞けば早口じゃないんだけど気持ちの早さに追いついていくのがやっと。はっ、ほっとサックス・ソロ。鬼のようにぶっといやつ。今度はハイウエイの灯火のようなキラキラ。激突30秒前みたいなベースぐりぐりぐりとめくるめく音の壁、1,2,3,4の掛け声と共に間一髪でかわしてニヤリと笑い「俺達は走るために生まれてきたんだよ」と。うおおおおおーと唸りながら今度こそ眼前から去っちゃった。こんなん15歳のガキが見せられたら、即座にバイクかっぱらって無免許で頭ツンツンにして京浜の道路をブラックエンペラーするかと思わば、せいぜいグレコのテレキャスター買って出来もしないままガリガリ掻き毟るのが関の山だったけど、ここで既に出会ってたのだパンクに。あまりのショックにいつまでたってもブルース兄貴は親分にならずニヤリと笑ったあの顔のまま。しょうがないよ。こんな曲かましたあんたが悪い。その分、こっちも人生狂わせたから勘弁してください。
(山)2005.10.23




明日なき暴走
ブルース・スプリングスティーン
1975/8/25


ニュー・ヨークからハドソン川を渡ったニュージャージー州を南に少し下った海岸沿いにある都市、
ロングブランチ
18世紀後半から海岸リゾート地、
19世紀になると東海岸の「ハリウッド」としても高名となり
数々の大統領を始め俳優有名人がこぞって来訪、
歴史的建造物、大邸宅が多数建設され、
20世紀にはイタリア人、アイルランド人、ユダヤ人の移民が流入、
農園は次々と郊外型住宅地となり栄えるも
カリフォルニアのハリウッドに映画産業が移動、
ガーデン・ステイト公園道路が作られリゾートは南に移動、
衰退の道をたどって
1960年代、市民の不安が隣接するアズベリーパークでの暴動に発展し
海岸都市の住民の多くが海浜より西の郊外町に逃げちまった。
荒んだ過去の街・・・

そこに1949年9月23日生をうけたは我らがブルース・スプリングスティーン兄貴。
このクソッタレなとこでウェンディ、サンディと共に生きいつかは脱出するのがテーマ。
72年、8年の艱難辛苦の末CBSからデビューするも
スカウトしたくせにどうやって扱ったらええかまるでわからん恩師プロデューサー、マイク・アペル師
有り余る衝動と制作意欲をどう制御したらええか惑う兄貴自身
不遇をかこつニュージャージーの仲間ミュージシャンらを引き立てたい気持ち
がないまぜになった言わばノンプロデュースなとっちらかったアルバム2枚
それはそれでそこが魅力なんだがの
プレスには評判上々売上は悲惨となり
さすがにしびれを切らしたCBS、
次のアルバムでコケたらクビだと宣告、最後の勝負として大予算を与えて本人責任の元、命運を託す。
さて兄貴、そをうけて賭けたは
まずは
1974年初頭に書いた



明日なき暴走
BORN TO RUN




自宅でベッドに腰掛けてギターを引いてる時に着想、
ドライブインシアターで観た何かの映画のタイトルだったかBORN TO RUNつう言葉が浮かんで
そうだこれは映画みたいじゃないかと頭に次々とメロと歌詞が浮かんで
ツアー中の5月にニューヨークはブロベルトの914サウンド・スタジオで録音開始、
プロデュースは自身、そしていちおうマイク・アペル師匠。
メンツは

Guitar, Vocals – Bruce Springsteen
Saxophone – Clarence Clemons
Keyboards – David Sancious
Organ – Danny Federici
Bass Guitar – Garry Tallent
Drums – Ernest "Boom" Carter

このスーパーな曲で何とかブレークする為に奮闘するも
録音は難航、
そこで登場は
1974年5月22日発売のボストンの新聞、リアル・ペーパーにて

「私はロックン・ロールの未来を見た。その名前はブルース・スプリングスティーン。
あの夜、私が若い気持ちを必要としてた時、彼は私をまるで最初に音楽を聞いた時のような気分にさせてくれた。」

と書いてくれた音楽記者のジョン・ランドー師。
親しくなって勇気づけられ助言を得て
火の玉フィル・スペクター・サウンドとロイ・オービソン師式歌唱を獲得
そして
友人のギタリスト、スティーブン・ヴァン・ザント師にスタジオで聞かせて
あのイントロにブリッジに出現する必殺のデュアン・エディ式エコー・ギター・フレーズを発見

1974年11月に初期ヴァージョンのをアペル師がフィラデルフィアのDJに感触を確かめるべく渡し
流したら1週間もたたぬうちに東海岸中で大評判となり
さらに磨き上げて実に開始から6ヶ月かけて完成。

ジョン・ランドー師、プロデューサーとして本格参戦、
ピアノでロイ・ビタン師、ドラムでマックス・ウェインバーグ師参戦、
サウンドはさらにビタン師を中心としたものになりガラリ一変で
さらに8ヶ月かけて

ついに
3作目アルバム



明日なき暴走
Born to Run




1975年8月25日発売。
アルバムは
1975年9月13日84位初登場、
9月20日現在8位。
http://rocksblog.seesaa.net/article/453404247.html
最高位3位。110週。

1回目タイトルカットとして


↑オランダ盤

8月25日発売。


↑ドイツ盤

米国チャート
1975年9月20日68位初登場、
http://rocksblog.seesaa.net/article/453583327.html
以後
58-51-(10/11)30-28-26-(11/1)23-(11/8)23-42-47-(11/29)58位。
最高位23位。11週。




↑米盤

http://rocksblog.seesaa.net/article/8486338.html
https://youtu.be/f3t9SfrfDZM




In the day we sweat it out on the streets of a runaway American dream
 昼、俺らは必死に踏ん張る消え果てたアメリカン・ドリームの街ん中で

At night we ride through mansions of glory in suicide machines
 夜、俺らは走り抜ける栄光輝く大邸宅の狭間を自殺マシーンに乗り


Sprung from cages out on Highway 9
 高速9号の檻から忽然と現れ

Chrome wheeled, fuel injected and steppin' out over the line
 クロームのタイヤ、燃料ぶち込みぶっ飛ばす制限時速超え


Oh, baby this town rips the bones from your back
 ああ、ベイビイ、この街は骨を切り裂くのだお前の背中から

It's a death trap, it's a suicide rap
 それは死の罠、ハマれば地獄行き

We gotta get out while we're young
 俺らは抜け出さねばならない若いうちに

`Cause tramps like us,
 俺らのような宿無しは

baby we were born to run
 ベビ、逃げ回らなきゃいけない星の下で生まれちまったんだ


yes, girl we were
 そうさ、ガール、俺らは


↑イタリア盤

Wendy let me in, I wanna be your friend
 ウェンディ、開けてくれ、俺はお前のダチになりたい

I want to guard your dreams and visions
 俺はお前の夢と未来を守りたい


Just wrap your legs round these velvet rims
 お前はこのベルベットの後輪カバーにまたぐだけでいい

And strap your hands across my engines
 そして俺のエンジンにお前の両手でしがみつくんだ

Together we could break this trap
 二人なら俺たちはこの罠をぶち破れるかもしれない

We'll run till we drop, baby we'll never go back
 倒れるまで走ってやろう
 ベイビイ、俺たちは二度と戻らない


Oh, will you walk with me out on the wire?
 ああ、俺と一緒に有刺鉄線の向こうで手を取って歩いてくれないか?

`Cause baby I'm just a scared and lonely rider
 何故って、ベイビイ、俺はただの臆病者なんだよ、寂しがり屋のバイク乗りなんだ

But I gotta find out how it feels
 だが俺は知らねばならない
 それでどんな気持ちになれるのか

I want to know if love is wild, babe,
 恋が夢中になれるものかどうか知りたいんだよ、ベイブ

I want to know if love is real
 恋がリアルなものかどうか知りたいんだ


Oh can you show me?
 ああ、教えてくれないか?


 はっだっむっも

サックスぼえ


↑スペイン盤

Beyond the palace hemi-powered drones scream down the boulevard
 大邸宅を越えクライスラー製ヘミエンジンの唸り声が大通りを駆け抜け叫んでいる

The girls comb their hair in rearview mirrors
 娘はバックミラーを見て髪の毛をとかし

And the boys try to look so hard
 男子はそいつを必死になってガン見

The amusement park rises bold and stark
 遊園地は立派なもんだが閑散としており

Kids are huddled on the beach in a mist
 ガキどもは霧の中、海岸で身を寄せ合ってたむろ

I wanna die with you, Wendy, on the streets tonight
 俺はお前と死んでしまいたいんだ、ウェンディ、今夜この道で

In an everlasting kiss
 永遠のキスを交わして

 はっ

ベースぶろろろろー

1, 2, 3, 4

The highways jammed with broken heroes on a last chance power drive
 ハイウェイは最後のチャンスに力振り絞り敗れ去ったヒーローたちで押し合いへし合い

Everybody's out on the run tonight but there's no place left to hide
 誰も彼もが逃げようと今夜飛び出るも隠れる場所は無いのだ


Together, Wendy, we can live with the sadness
 二人なら、ウェンディ、俺たちは悲しみにまみれたって生きていけるさ

I'll love you with all the madness in my soul
 俺はお前を愛する
 俺の魂の中にある狂気全てをぶち込んで


Oh, someday girl, I don't know when,
 ああ、いつかは、ガール、いつになるかはわからないが

we're gonna get to that place
 俺たちはあの場所にたどり着いてやるのだ

Where we really want to go and we'll walk in the sun
 俺らが心底行きたい場所に
 そして太陽の下、二人で歩こう

But till then tramps like us
 だがその時まで俺らのような宿無しは

baby we were born to run
 ベイビイ、逃げ回る星の下に生まれついたんだよ

Oh honey, tramps like us,
 おおハニー、俺らのような宿無しは

baby we were born to run
 ベイビイ、逃げ回る星の下で生まれちまったんだ

Come on with me,
 さあ俺と一緒に来るんだ

Tramps like us,
 俺らのような宿無しは

baby we were born to run
 ベイビイ、逃げ回る星の下に生まれついたんだよ

 うおおおおおー

 んーんんんー

 お、おっおっ

 おーおーおおー

 おっおっおっおっおーおー

 んーんんんー

 うおーおーおおー

 うおーおーおおー

 うおっおっおっおっおーおー・・・・・・






↑米盤

当時、音質とゆうより盤質最悪静電気発生しまくりの薄っぺらいレコードがさらにぺんらぺんらになるほど聴き倒したる。
あの時も
思ってた。

この曲だけ他のとは感触が違うと。

実に41年後、
本気で調べてその理由が判明。

歌詞の背景も垣間見る。

(山)2017.9.23
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涙のサンダーロード
ブルース・スプリングスティーン
1975/8/25


♪アンコール、アンコール、あんこ♪

「あんこが欲しいのか。つぶかなこしかな?」



「にゃああああああ」

「ちがーう
だって。」



「きゅううううううん」

「勝手に終わらすな
だって。」



「みょん」

「キャラ使い捨て反対!
だって。」

「わんわん」

「閉店になるまでほっといて閉店の時だけ騒ぐの反対!
だって。」

「何が終わるんだ?誰が閉店だって?誰も騒いでないし。」

「にゃ」

「妙な空気を感じるんだって。」

「きゅ」

「なんかたくらんでないか?
だって。」

「わんわん」

「この糞親父糞爺糞野郎
だって。」

「まーなー。ワシももう歳だしなあ。外仕事巡回販売も辛いのよ。」

「にゃあ」

「ほらたくらんでやがる
だって。」

「きゅ」

「キャラ使い捨て反対!
だって。」

「わんわん」

「なんか景気いいのやれ
だって。」

「はいはい。なんとかやりますって



とかケダモノに煽られて
長いことお待たせいたしました。
毎度おなじみくたびれたレコ屋でござーい。
今日持ってまいりましたそんな現状打破するお宝はああああああ

涙のサンダーロード
Thunder Road
ブルース・スプリングスティーン
Bruce Springsteen


ぼえ〜〜〜。」



「ご説明いたしましょう。」

「閉店の理由をか?」


「にゃくわわーーーん」

「未完の大器としていつまでも未完だったもんで絶体絶命のピンチのブルース親分、
最後の大勝負に出てついにブレークした
3作目アルバム



明日なき暴走
Born to Run




1975年8月25日発売。
http://rocksblog.seesaa.net/article/453404247.html
最高位3位。110週。

の記念すべき1曲めです。
先に1974年5月から11月超えて6ヶ月以上の時をかけて完成させた必殺のタイトル曲をものして
これなら看板としてまごうこと無しと我も周囲も納得、
いざ本編アルバム残り90%に取り掛かります
そんなに時間は残ってません。
やるべきことはわかった。
めくるめく弾丸スペクター・サウンド。
目もくれぬ勢いの。
そこでついにぐだぐだしてる師匠マイク・アペル師をプロデューサーから解任、
ジョン・ランドー師を主任プロデューサーに迎えて
ランドー師、まず重用登用したのが
ボーン・トゥ・ランで花開いた
サックス界のバリー・ボンズこと
ニックネームはThe Big Man

クラレンス・クレモンズ師匠

Clarence Anicholas Clemons Jr.さん、1942年1月11日ヴァージニア州ノーフォーク・カントリー生まれ、
根気我慢無骨穴男、山羊座水瓶座寄り。
父ちゃんシニアは魚市場のオーナー、母ちゃんはテルマさん。
三人兄弟の長男。爺ちゃんは南部バプテスト教会の伝道師。
それ故に宗教的バックグラウンドの中、ゴスペル・ミュージックを聞いて育ちました。
9歳時、父ちゃんがクリスマスプレゼントでアルト・サックスを買ってくれてレッスンも受けさせてくれ
後にバリトン・サックスに転向、ハイスクールのジャズ・バンドで演奏、
叔父さんが彼に最初に手に入れることになるキング・カーティス師匠のアルバムを買ってくれてすっかりぞっこんになり
名門コースターズの仕事でテナー・サックスに転向、
同時にアメフト選手としての才能も有り、音楽とアメフト両方の奨学金を得てメリーランド州立大学に進学、
ラインマンとして活躍、クリーブランド・ブラウンズに見出されてトライアルをオファーされ、
同時にダラス・カウボーイズのトライアウトにも挑戦、
しかしその前日、ひどい自動車事故に巻き込まれてプロ・フットボール選手への道は全部ご破産。
18歳の時、後にパーラメント〜ファンカデリックのメンバーとなるエディ・ヘイゼル師らのレコーディング・セッションに参加、
大学卒業後、ジェイムズ・ブラウン師匠の曲をカバーしてた最初のバンドとなるバイブラトーンズに1961年から64年の4年間参加、
バンドに在籍したままニュージャージー州サマーセットに引っ越し、
1962年から1970年までジェームスバーグ少年トレーニング・スクールで情緒障害児のカウンセラーとして働き
それから
ニュージャージー州アズベリーパークのワンダー・バーでノーマン・セルドン&ジョイフル・ノイズと共演、
セルダンはピアニストで自身のレーベルを持ち、クレモンズ師はこのバンドで1969年アルバム録音、
ジョイフル・ノイズのヴォーカリストのカレン・キャシディさんが共演経験の有ったブルース親分とのコンタクトを薦めて
1971年9月、ついに出会い果たします。
曰く

とある夜、俺たちはアズベリーパークで演奏してたんだ。
ブルース・スプリングスティーン・バンドは近所のクラブ、スチューデント・プリンスでやっていた。
演奏時間の合間に俺はそこに歩いていった。
雨が降っていて風が強い夜だった。
ドアを開けたら丁番が外れて丸ごと道にぶっ飛んだんだ。
ステージ上のバンドが戸口の枠の中にいた俺をにらみつけた。
ブルースはちょいと緊張しちまって
何故って俺がその時こう言ったから
”アンタのバンドと共演したいんだが。”
奴は言ったね
”いいよ。好きにしろよ。”
俺らがやった最初の曲はSpirit in the Nightの初期バージョンだった。
ブルースと俺は互いを見て何も言わなかった。
なにはともあれ俺らにはわかってたんだ
俺たちは互いの人生の中で欠けていた存在どうしだってな。
奴は俺がすっと探し続けてた人間だった。
ぱっと見、奴はただの貧相なガキだった。
だが奴には未来があったんだ。
自分の夢を追い求めたがってた。
その時から俺は奴の歴史の一部になったんだよ。

親分デビュー・アルバム、Greetings from Asbury Park, N.J.の
"Blinded by the Light"と"Spirit in the Night"で請われて演奏した後
1972年10月21日ノーマン・セルドン&ジョイフル・ノイズでの最後の演奏して
4日後Eストリート・バンドに加入、
切っても切れぬ相方となったのであります。」

「ようけ訳したのう。」

「さてもう一人、
ボーン・トゥ・ラン曲をモノしたあとその世界を具現化すべくランドー師が登用したのが
ピアノの

ロイ・ビタン師匠。

Roy J. Bittanさん、1949年7月2日ニューヨーク州クイーンズのロッカウェイ・ビーチ生まれ、
我は感じる
征服・独立、善なるものと欲望との葛藤を御する者
正位置は、困難を克服、勝利に向けての野望
逆位置は、暴走、失敗、悪戦苦闘
器用で気分屋でやさしさの蟹座双子座寄り。
ニックネームは

The Professor

生い立ちは不明、
Eストリート・バンドに加入以前
ギタリスト、アール・スリック師擁する
Tracks‎のメンバーとして唯一の1972年アルバム



Even A Broken Clock Is Right Twice A Day

に参加。
1974年アール師、ミック・ロンソン師に替わってデビッド・ボウイ・バンドにダイアモンド・ドッグ・ツアーから参加。」

「その縁も有ってビタン師がボイちゃんの"Station to Station"に参加したのか。」

David Bowie - Word On A Wing
https://youtu.be/sV8IZHYTOnY


「1974年8月、
Eストリート・バンドに多大な貢献をしてきた

bruce springsteen. new york city serenade (for lenny)
https://youtu.be/8EooiBaW1BA


ピアノのデイヴィッド・サンシャス師が自らのバンド、トーンを結成するため脱退。」

「とするとボーン・トゥ・ラン曲は少なくとも8月にはもうベーシック・トラックは完成していたのか!
5月から始めて3ヶ月目には。」

「ヴィレッジ・ヴォイスにメンバー募集が掲載されます。

“classical to Jerry Lee Lewis.”
”クラシカルなのからジェリー・リー・ルイスまで。”

30人のピアニストが応募、
トラでバンド仕事とブロードウェイ・ミュージカル仕事してたビタン師が2回のオーディションを経て合格。
1974年9月19日フィラデルフィア郊外メイン・ポイントのライブで初登場。」

「何と!ランドー師がスカウトしたんじゃなくてサンシャス師脱退の止むに止まれぬ事情で入ったのか。」

「ボーン・トゥ・ラン曲録音時にビタン師が参加してたらその様相はまた違ったものになり
かの曲の唯一無比を思い知ります。
して
必殺1曲ものしたものの残りアルバム曲にめどが立たねば出すわけにもまいらない事情の中、
師の加入で制作に勢いがつきます。
そを象徴するのが1曲目

涙のサンダーロード
Thunder Road


曲自体は当初、”Wings for Wheels”として書かれ、
1975年2月5日にペンシルベニア州ブリン・マーワーのメイン・ポイントで初演奏。」

Wings for Wheels- Bruce Springsteen
https://youtu.be/dRRQVfQZnZQ


「おお、まさしくサンダーロード。
ビタン師はサンシャス師の演奏を引き継いだのか。」

「そうです。それをさらにチューンアップしてエレガントに徹底的に親分にへばりつくことで
親分と同等の力をもって曲の核となり
一筆書きの如くわらわらなんちゃら最後にドーッカーンとキメのボーン・トゥ・ラン・スタイルを
ビターンと張り手打ちして締めに締めて代表曲と為したのです。

あらためて
メンツは

Bruce Springsteen – electric guitar, vocals, Hohner Marine Band harmonica
Garry Tallent – bass guitar
Max Weinberg – drums
Roy Bittan – piano, glockenspiel, Fender Rhodes electric piano, backing vocals
Mike Appel – backing vocals
Steve Van Zandt – backing vocals
Clarence Clemons – tenor saxophone」



「衝撃の名曲に花束贈ります。」

https://youtu.be/jte9PzIu9T4






ハモニカぼえ〜〜

The screen door slams
 玄関の網戸がバタンと音を立てて閉まる

Mary's dress waves
 メリーのドレスがたなびく


Like a vision she dances across the porch
 女神のように彼女はポーチを踊りながら横切る

As the radio plays
 ラジオから音楽が流れ


Roy Orbison singing for the lonely
 ロイ・オービソンが寂しき者へ唄い

Hey that's me and I want you only
 おいおいそりゃ俺のこと
 お前だけはどうしても俺には必要

Don't turn me home again
 俺をまた家に追い返さないでくれ

I just can't face myself alone again
 また一人ぼっちの自分と向き合うなんて出来やしない



Don't run back inside
 家ん中に走って戻るなよ

Darling you know just what I'm here for
 ダーリン、わかるだろ、俺がなんでここにいるんだか 


So you're scared and you're thinking
 そうかお前は怖がってそれから思ってるんだ

That maybe we ain't that young anymore
 もしかしたら俺たちはもう若くないかもしれないって

Show a little faith there's magic in the night
 ちょっとだけ信じてくれないか
 夜には魔法ってもんがあるんだよ

You ain't a beauty but hey you're alright
 お前は美人じゃ無いが、な、それでバッチリなんだよ

Oh and that's alright with me
 そうさ、俺には最高なんだよ


You can hide 'neath your covers
 お前は毛布をかぶって

And study your pain
 自分の辛さを噛み締められるさ

Make crosses from your lovers
 恋人から×印を貰って

Throw roses in the rain
 雨の中に薔薇を投げるんだ


Waste your summer praying in vain
 どうにもならないのに祈って夏を台無しにする

For a saviour to rise from these streets
 この路地からお助けマンが参上するんじゃないかって



Well now I'm no hero
 そうさ、今の俺はヒーローなんかじゃ無い

That's understood
 そんあこたぁわかってるだろ

All the redemption I can offer girl
 俺が女に出来る慰めごとと言やあ

Is beneath this dirty hood
 この薄汚いボンネットの下にあるだけ

With a chance to make it good somehow
 それでなんとかうまく切り抜けられるチャンスがあるかもしれない

Hey what else can we do now?
 なあ、今の俺たちに他に何が出来るって言うんだ?

Except roll down the window
 ウインドウを下ろして頭を外に出して

And let the wind blow
 風まかせに

Back your hair
 お前の髪をなびかせよう



Well the night's busting open
 そうだ夜は弾けてる

These two lanes will take us anywhere
 この二車線は俺らをどこにでも連れてくんだよ

We got one last chance to make it real
 俺らには叶える最後のチャンスなんだ

To trade in these wings on some wheels
 かっ飛ばしてこの羽根をとっ替える最後の


Climb in back
 後ろに飛び乗れよ

Heaven's waiting on down the tracks
 この道の向こうには天国が待ってるんだぜ


Oh-oh come take my hand
 おうお、さあ俺の手を握るんだ

We're riding out tonight to case the promised land
 俺らは今夜ぶっ飛ばして夢見た場所を覗きに行く

Oh-oh Thunder Road
 おーうお雷鳴道

oh Thunder Road
 おう雷鳴道



Lying out there like a killer in the sun
 太陽の下、殺し屋の如くそこに横たわってる

Hey I know it's late we can make it if we run
 おうよ手遅れだってこたぁわかっちゃいるが
 走れば何とかモノにできるてなもん

Oh Thunder Road
 おーうお雷鳴道

sit tight
 じっと座ってろや

take hold
 ちゃんとつかまって

Thunder Road
 雷鳴道



Well I got this guitar
 そう俺にはこのギターがある

And I learned how to make it talk
 そして俺はコイツの喋らせ方を学んだのだ


And my car's out back
 俺の車は裏に停めてある

If you're ready to take that long walk
 もしお前さんが長い道のりを歩む心の準備ができてるなら



From your front porch to my front seat
 お前んちの玄関から俺の助手席へ

The door's open but the ride it ain't free
 ドアは開けておくがタダじゃ乗せないぜ

And I know you're lonely
 わかってるお前はさみしいだろ

For words that I ain't spoken
 俺が口にしなかった言葉のせいで

But tonight we'll be free
 だが今夜、俺たちは自由になるんだ

All the promises'll be broken
 お約束なんて全部俺がぶち破ってやらぁ

There were ghosts in the eyes
 目に映るのは亡霊

Of all the boys you sent away
 お前が追い払ったガキどもの



They haunt this dusty beach road
 奴らはこの煤けた海岸通りに出没する

In the skeleton frames of burned out Chevrolets
 燃え尽きたシボレーの骨組みの中で焼け残った

They scream your name at night in the street
 奴らは路上で夜、お前の名前を叫ぶ

Your graduation gown lies in rags at their feet
 お前の卒業式のガウンは奴らの足元でボロボロに引き裂かれている

And in the lonely cool before dawn
 そして夜明け前の人っ気の無い冷気の中で

You hear their engines roaring on
 お前は連中のエンジンの唸り声を聞く

But when you get to the porch they're gone
 だがお前がポーチにたどり着いた時、奴らは消えているのだ

On the wind
 風の如く

so Mary climb in
 だからメリー、乗ってくれよ




It's a town full of losers
 ここは負け犬で溢れてる街



And I'm pulling out of here to win
 俺は勝利を手にする為にここから抜け出そうとしてるんだ!



サックスぼえ〜〜





「それにしても相当初期のとは変化してるね。」

「Wings for Wheelsフレーズは

To trade in these wings on some wheels

で残されてます。
他の版ではメリーだけでなくアンジェリーナやクリスティーナて女性のことも有ったらしく
初期版では

"This is a town full of losers, and baby I was born to win,"

と有ったところ、
実際にもボーン・トゥ・ランのヴァリエーション主題なのですがさすがにもろかぶりなので

"It's a town full of losers, and I'm pulling out of here to win."

に変更、

“Skeletons found by exhumed shallow graves”
”浅く埋葬されてる墓場から掘り出された骸骨たち”



"Skeleton frames of burned out Chevrolets"
” 燃え尽きたシボレーの骨組みの中で焼け残った”

と変更。
やたら暗い歌詞から脱却して肉体労働者精神充満のアルバムの色と整合性を保つ為だったそうです。」

「Roy Orbison singing for the lonely
 ロイ・オービソンが寂しき者へ唄い

Hey that's me and I want you only
 おいおいそりゃ俺のこと
 お前だけはどうしても俺には必要

のとこは親分のアイドル

Roy Orbison - Only The Lonely
https://youtu.be/kjq4wYuwgxs


の引用だな。」

「タイトルは
1958年5月10日公開、ロバート・ミッチャム主演の同名映画からです。



邦題は

死の驀走

密造酒の運び屋の物語。
タイトルは密造酒輸送車の爆音響き渡る街道のこと。
親分曰く

”俺は映画自体は見ておらん。映画館のロビーでポスターを見ただけなんだ。”」

「そりゃかっこいい単語だもんなあ。アルバム1曲目のインパクトにも最高。」

「”明日なき暴走”のコンセプト・アルバムの冒頭にも最高だね。」

「親分はとにかくこの時、このどん詰まりの状況から脱出して成り上がることで頭がいっぱいです。」

「まさしく後にも先にも無いスペシャルな盤だ。」

「にゃ」

「同じく新加入のドラムのマックス・ウェインバーグさんのことは?
だって。」

「また今度ね。まだまだ終わらないよこのアルバムは

果てなき暴走。」

(山)2017.10.14
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ろっくすブルース兄貴のページ

資料

英語資料

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僭越ながら
ウチのバンド、Lovers Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA

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