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ろっくす超大特選盤






ジョン・サイモンズ・アルバム
ジョン・サイモン
1970


お互いに勝とうとしたらそれはもうなかなか勝てないってことをまじまじと実感し、
その果ては勝負がついても勝とうが負けようが終われば勝負は勝ち負けで無い気持ちになったその夜、
♪さくーらあ、さくらー♪
ってヤケに納得しきった表情で歌ってる若者の歌を携帯のCMで聞き、やめてくれーと両手で耳を塞ぐ。
そうじゃないだろ、そうじゃないだろーと叫んで。
そうそうすんなり一から十まで納得出来るもんじゃない。音楽ってやつは。

だからこの歳になるまでまだ夢中です。

そんなとてもじゃないが言葉で表現の勝敗がつかないアルバムを本日は感謝。

ジョン・サイモンズ・アルバム


文字通りジョン・サイモンさんの1970年度作品です。
世に”幻の名盤中の名盤"と呼ばれる。それにふさわしく日本盤CDもちゃんと出てます。本国版CDだって。
しかしユー・チューブにてアップされてるのは見つからなかった。
見つかったのはもっと幻なマンフレッド・マンがカバーしてヒットさせた”マイ・ネーム・イズ・ジャック”のご本人版。
ムーンライダーズもカバーしてる曲。
こんな音楽の方です。・・・・と申してもまだまだ足りぬ。


我が家に有るのはずーーっとあとになってウチにやって来てくれた日本盤中古LP。
そもそもこのLPも発売されたのは76年くらい。ワーナーの”ロック名盤復活シリーズ”で。
その頃から既に幻の名盤化してますからこりゃ年季が入ってますわ。それから何十年遅く聴こうが関係ありません。
で、実際に聴いてみると、うおーーーこれが幻の名盤かああ、さすがにすげえ名盤、おわあああああ、
って叫ぶかとゆうとそうはうまくいかない。そんなだと幻にはなりません。

もし我が日本のレコード会社の販促担当者で、どないなコピーつけて売ろうかと思ったらそりゃ簡単。

”あのサイモン&ガーファンクル、ジャニス・ジョップリン、ザ・バンドら数々の名盤のプロデュースを手掛けた名音楽伯楽、
ジョン・サイモンの幻の名盤、ここについに発売!!
ゲストで参加するは、リオン・ラッセル、ジョン・ホール&ウェルズ・ケリーのオーリアンズ勢、そしてザ・バンドのガース・ハドソン、
リック・ダンコ、リチャード・マニュエルがそのオーリアンズ勢と夢の共演をし、さらにバリー・ベケット、ロジャー・ホーキンス、
デヴィッド・フッド、そうですマッスル・ショールズの怪物達です、登場です、
さらにさらにジム・ゴードン、カール・レイドルってほらあの神様と一緒にやった方々でそしてリタ・クーリッジ嬢までが華を添える、
嗚呼これはもう絢爛たるアメリカ音楽絵巻、これを聴かずしてアメリカン・ロックは語れません。”


と、口から血泡を飛ばして書けます。語るために音楽聞くんじゃ無いんだけどなあとその直後、このレコードに反撃されるにも関わらず。

だいたいハナから挫折の音楽です。これは。
ジョン・サイモンとゆう方は、別にプロデューサーで有名になりたかったわけじゃ無かったんですから。
親は医者でアマチュア・ミュージシャンであったとか。それでかえってミュージシャンなんかで生計を立てるなんて到底無理なことと、
知り尽くしていたらしく(正解)、親がそんなだから当然音楽に夢中になった息子に対して音楽をやることを強硬に反対したと。
反対されれば反対されるほど夢中になるのがバカ若者です。何とかして音楽屋になろうと自分でも信じられない根性出して突進する。
業界の雑用から始めて、何でもいいから音楽の仕事仕事、そしたら編集部門で下積み、そして製作部門に。
必死にやってたらそれで有名になっちゃった。
しかしやりたいのは自分で自分の音楽をやることです。
それで密かに68年の夏からソロ・アルバムを作ることを画策。周到なる準備と作戦で各地でこっそりと録音、
そして70年にこっそりとこの1stソロをワーナーから出すことに成功いたしました。
何でまたそないに難儀したか?

答えは簡単。歌手じゃ無かったから。もちろんアイドル風貌でもなく。もしそうだったらとっくの昔に声をかけられてるよ。
己の音楽はわかり過ぎてるほどわかってても歌手じゃ無きゃあねえ。
ですからプロデューサーとしての成功の名声の権力を利用して強引に嫌がる各地の有名ミュージシャンを恩に着せて使い好き勝手に作って、
圧力かけてレコード発売させた、すげー汚い大人のダーティ野郎。
な、わけないじゃん。
それなら幻どころか後世まで末代の笑いモノになってる珍盤としか呼ばれません。
参加した各名人たち、この方の抑え切れない音楽への愛情、そしてその素晴らしさに心底共感してます。
それに答えてジョンさん、自分の歌の手に余る歌を作り、それにむしゃぶりつき喘ぎながら歌い渾身の思いで為し遂げた。
この儚くも楚々とした淡い音楽を。


ここからは言葉で現せませぬ。しいて書けば、プロデュースもするミュージシャンのレコに特有のキチガイが蔓延してるとでも。
トッド・ラングレン氏とかアラン・トゥーサン父さんとかヴァン・ダイク・パークスおじさん、リー・ペリー狂人の盤に共通する。

それにしても・・・・

古のかの時、実はこんなぶっ飛びミュージックをしたかった連中がよりによって頭となって作ったレコードが続々ヒットしてたってば、
実に健康的です。
あまりに真っ当ですんで、また再び戻しましょう。
商売人が音楽を創るのは外道の世界が為すことでありまして、ジョンさんの父ちゃんが申します通り、
「とても世間では喰っていくことの出来ない音楽馬鹿が牛耳ってる」ような業界が望ましくそこんとこよろしく。

入ってる歌の中には

デイヴィー’ズ・オン・ザ・ロード・アゲイン。

縁が無いくせにすげえ縁があるあの方たちの手によって思わぬところでスポットライトを浴びます。

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(山)2009.3.25

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ジョン・サイモンズ・アルバム

John Simon's Album


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My Name Is Jack - John Simon
http://www.youtube.com/watch?v=kJ4tWxBxU_s


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資料

英語資料


English Version

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