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ろっくす超大特選盤



プレッシャー・ドロップ
ロバート・パーマー
1975


もしプロ・ミュージシャンとしてどんな一生を過ごしたいかと問われたたら、どんな風になりたいですか?
音楽もねえ、生業にしたらそりゃ大変です。
人気商売ですから、売れなきゃ辛いのは言うまでもなく。
売れたら売れたでいつズッコケるか一寸先は闇だし。
いつもプレッシャーの中。自分で歌を作るキャラですと、モノを作るにはネタ衝動が必要、
沢山の人の共感を得るには、例え売れて金持ちになったとしても、金持ちの歌作ったんじゃねえ、誰も聴いてくれへんし、
何よりも歌を作りたいと思うのは不幸最中だから、いつだって心に闇を抱えてなきゃいけません。
ご馳走食べて、ぼかあ幸せだなあとか、明日は明日の風が吹けの後生楽ならいざ知らず、真面目なら真面目なほどキツいと想像いたします。
だから薬漬けになったりするんよ。
それはちょっと・・・・。
辞めたくても辞められない立場にもなろうし。

しかして
ごく稀にそんなこととは無縁バターな音楽人生を送った方もいらっしゃいます。
そりゃ辛いこともあろうが、それ以上に羨ましすぎるぜと思っちゃうような人・・・

それが

ロバート・パーマー氏

シンガーとしてその世界でやれることはほぼ全て真っ当いたしました。
もー好きなことを全部やれたでしょうし、好きな人とも共演したでしょうし、一回ぐらい売れて有名になっちゃろかと思ったら、そうなった。
有名人になったら疲れるからなあと思ったらすっぱり足を洗ってまた元のマイペースに戻れて、
こんな方、他にはそういません。
これ自体、才能の賜物だな。実力の裏付けもさることながら、運も、人柄も全部ひっくるめた。
それはソロとしてデビューした時から始まってます。
60’s〜80’sにおいて最も英国で商売との折り合いつけて理念をやり通すにたけたレコード会社、
アイランドから出発。
この会社、その時々で必ず、そのレーベル・カラーたるミュージシャンを擁立してバックアップしました。
売れようが売れまいが。所属のものどもがそこを目指せるように。ありとあらゆる手立てで。
それにまず選ばれ、その1stアルバムなんぞ、
とんでもない人選で、やりたいと渇望した音楽を実現させたよ。

大好きなリトル・フィートのローウェル・ジョージ氏とがっぷり四つを組んで自分のフィート音楽をやりたい。
バックはニュー・オリンズのミーターズ。そしてバーナード・パーディ氏を筆頭とするニュー・ヨーク・グルーヴ。

普通ならそんなん不可能だよー、って。
イギリスではフィートは人気とは言えそりゃ一般的には日陰だし、ソウルは大人気だけど、ファンク絡むと途端に超マイナーだし。
けどやっちまったんだよな。
外様風来坊の英国人の立場だからこそ出来ることです。
ローウェルさんもそりゃミーターズを範として新生リトル・フィート作ったんですから共演したいのは山々だけんども、
それをやっちゃあバンドのメンバーに義理が立たねえよ。実際、本国ではやってない。
けど、頼まれて、しかもノンクレジットなら・・・。中に入ってお膳立てしてくれりゃあ、そりゃ手弁当で馳せ参ずるわ。
ニューヨーク勢との共演だって、まずアメリカ人でも考えない。

そりゃもう凄い演奏しました。パーマー氏も存分に応え、えらい名盤に。

そうなると見事ミュージシャンズ・ミュージシャンに。

「パーマーとか言うヤツ、とんでもねえことやりやがったぜ。」

何しろZEPのメンバーも大好き、ロリー・ギャラガー氏だってフェイバリット、けど商売にならんし、
何よりあのキャラに染まって今更アルバムなんか作れねえよ。

デビューの時だからこそ出来ることです。
そして
それを受けての2枚目。

プレッシャー・ドロップ
Pressure Drop




1975年作。
うわわ、最初からそんなとんでもねー盤作っちゃって参ったなプレッシャー頭からドン

そりゃアイランド・レーベルです、レゲエです、スタアの一角として君臨するは

トゥーツ&ザ・メイタルズです。

その代表曲ですを掛けて。

ならメイタルズのバックのジャメイカン・オールスターズと彼の島で一緒にやったらコネもあるしスムーズだったんだけど、
そんなことはしねえ。
今度は前作で敢えて呼ばなかったリトル・フィートをまるごと呼んじゃいました。
パーマーさん自身が夫妻でニュー・ヨークにお引越しを機会に。
そして1stじゃやらなかったフィートのメンバーと一緒だからこそ出来るもう一つのフィートミュージックを思いの丈やる。

お前のアイデンティティは何なのだ?乗っかって染まってるだけじゃん。

とか上っ面だけで避難されることなんか平気の平左だぜ。

ちゃんと聴けば、このアプローチが如何に稀有なアンビリーバボな所業だと言うことがわからあ。

演っている曲は、
フィートではせないアラン・トゥーサン父さんの”リバー・ボート”、
これを選ぶかこれをするんかねとファンなら悶絶モンの”トラブル”、

アルバムタイトル曲の”プレッシャー・ドロップ”。

Pressure Drop Robert Palmer
http://www.youtube.com/watch?v=DjArEnHPyFU


クラッシュもやったパンク・サザン・ソウル・レゲエ。
それをば南国フレンチニューオリンズで、狂夜のアレンジ。
おそらく好きにやって頂戴と放置の挙句の様の果てでありましょう。



さらに
やりたかったので、ソウルす。北米大陸を股にかけたソウルを。
そのためのメンツは

エド”大江戸”グリーン氏・オン・ドラムズ
ジェイムズ”ぐいノリモータウン”ジェマーソン氏・オン・ベース
マッスル・ショールズ・ホーン・セクション・オン南部
メル”アイランド英国”コリンズ氏・オン・サックス
そして
ジーン”華麗なるダンディ・ソウル・ストリングス”ペイジ氏・オン・ストリングス


迎え撃つは渾身の自作曲で。

それをも超えて何だよこれは大アフリカかの

2.Work To Make It Work

なんつとんでもねえのも。

んで
その全部を
カルシュウム分82%のヴォーカルで歌い倒します。



正直、
この音楽。
私が生涯で最も無条件で体の芯から反応してしまう音楽の横綱格。
でね
これらは皆、今、けっして新譜として巷音楽で聴けないものなんよ。
そこに幸せと不幸の一端がござり。

3.Back In My Arms

なんか、この夢のようなスウィートさ、
これを作りたくてワイルドストロベリーを栽培してるようなもの。
対抗出来るのはあの香りしかありません。

which of us is the fool
http://www.youtube.com/watch?v=kxhc2213JIo


(山)2010.5.13

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Pressure Drop


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↑当時ML誌レビュー

ろっくすロバート・パーマー氏のページ

資料

英語資料

English Version



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