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ろっくす超大特選盤




えー、毎度馬鹿馬鹿しい何だそのを一席。
世の中てえのは何ぞ「偉い、偉くない」で出来てるとこもあるようでして、大体人は子供の頃から「偉くなりなさい、偉くなりなさい」って親なんかから口が酸っぱくて梅干みたいになるぐらい言われております。何ですね。ガッコで教えますあの教科書なんて、いやわたしゃついぞ見たことが無いんですが聞くところによりますとその偉い人ばっかりが載ってるとゆうことで。そりゃ大変なもんです。あまり普通に生まれて普通に育ってなーんにも無く生きましてそのまま死にましたって人は載ってませんね。
考えようによってはそうゆう人が一番偉いかもしれません。
何しろ「偉い」にはやっぱり良い「偉い」と悪い「偉い」があると思います。よい「偉い」てのは、あれです、大体一心不乱に何かに打ち込んで気が付いたらあの世に行ってた、残されたものを見て人々がああ、あの人は偉かったんだなあって。生きてるうちは可愛そうに貧乏で不遇だなんて気の毒過ぎます。女房子供が。中には存命中に偉い偉いって言われてる幸運な方もおりまして、そうゆう場合は本人はちいとも気付いて無かったりして。
そうゆう「偉い」が良い偉いです。
悪い「偉い」てえのは、あれだ、最初から偉くなることを目的としてます。他人に褒められよう、ウケよう、モテたい、てやらしい魂胆が発端で、そのためには何をしよう。順番がこれじゃあ逆だ。中にはそれで「神様」って呼ばれるギター弾きになった方も、エリック蔵の介さんですか、おりますから、一概に悪いばっかじゃねえんすけど、大体がこれは悪い。他人様に迷惑をかけます。自分が偉くなるためには人の命とかお金とか、ヘとも思いません。

「おい六さん、おめえが聴きたがってた、ほら、おフランスのセルジュ・ゲンズブル師匠のCD、ほれ持って来てやったぜ。」

「お、ユ・ドン・ハフ・トゥ・プ・ロンナ・ゲット・ライ。ありがてえ。」
「なんだそのユ・ドンなんとかてえのは?」
「ポリスの六さん。」
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「長いね。”ロックンロール・バンカー”ってえ代物だ。今はこれしかないから聴け。」
「聴けってバカボンのパパみたいに。何々、こりゃ輸入盤じゃないか。フランス語だからわかりません。説明しろ。」
「しろってバカボンのパパみたいに。邦題は”第四帝国の白昼夢”だとよ。1975年モノだ。まあ聴いてみよや。」
1. ナチ・ロック
「女装したオカマさんがこの歌で踊る様を表した歌だそうです。」
「ご隠居、何見てるんだ。アンチョコかい。」
「うるさい。余計なこと言わずに聞きなさい。」
「へい。それにしてもへろへろなロケンローですね。おフランスだから、おデカダンス期待してました。」
「これはこれで相当おデカダンスだよ。セルジュ師匠はユダヤ人で幼少の頃それはもうナチスにひどい目に有ったそうです。だもんで怨み百倍。徹底的に馬鹿にしてやるショーの始まり始まり〜。」

2. タタ・トートンはいかす奴
「オットーとゆうドイツ人によくいるオカマがクソにまみれる歌だそうです。」
「おっとーどっこい。まみれますか。臭いです。困ります。何よりドイツ人が怒ります。」
「まー全ドイツを敵にまわすつもりはもちろんありません。当時偉そうにしてた、キチンと整然と論理とかでほざいてた連中が標的ですね。」
「連中、そもそも目的が不純てーことですか。一皮剥けば、そうゆうヤツらに限って変態さん。」

3. 馬鹿ったれ
「ヒトラーをあらゆる言葉で罵倒してるらしいです。」
「ロック・アラウンド・パンカーなんですね。凄いや。75年でっしょ。」

4. エヴァ
「ヒトラーの愛人のエヴァ・ブランが”煙が目にしみる”が好きだったそうで、その歌までむかつくと歌っているんだってさ。」
「とばっちりだー。アメリカと戦争してるのに、その国の歌を愛人が好きだったって。皮肉っすね。」
「どっかの国の偉い人もアメリカ好きだそうで。愛憎劇だーなこりゃ。」

5. 煙が目にしみる
「それで念押しで歌います。その歌を。」
「ぎゃはは。あきらかにこの方のヴァージョンをおちょくってるよー。しかも何だよ、このヘニャヘニャな演奏と歌は。」
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「あの方喜んでるよ、きっと。心のお師匠さんだから。ははは。あ、けっこう泣いてたりして。煙が目にしみて。」
「セルジュさん、タバコ凄いもんなあ。」

6. お前の体はジィグジィグだ
「スパトニックです。」
「おホモさんと少年さんとって書いてますね。」
「あ、見たなアンチョコ。おホモさんと少年さんです。変態x2です。大変態です。大変態が指揮して大編隊が進撃して人があの世に行きます。たまったもんじゃありません。迷惑かけなければ大変態でも大正常でも勝手にしやがれだけんどよ。」

7. 狂った暗殺団
「ナチ親衛隊SSをからかったそうです。」
「勇気有ります。命とか狙われなかったのかなお師匠さん。」
「お笑いは命懸けですわ。それにしても「寿司寿司」って歌ってて、喰いたいです寿司。廻らないの希望。」

8. イエロー・スター
「また寿司ボン寿司ボンだ。わはは。イエロー・スターってユダヤ人であることを判別するために付けられた黄色い腕章のことだそうです。」
「笑ってられねえや、そりゃ。」
「偉くなる為には、偉くない人を作るのが一番手っ取り早いってこった。」
「楽して偉くなろうとは・・・そりゃ一番偉くないじゃねえっすか。」
「お、六さん、いいこというねえ。山田君、座布団一枚。」

9. ロック・アラウンド・ザ・バンカー
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「いやーん、バンカー、うっそー。そこはオチチなのう。」
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「どうしたんですか、ご隠居、着物が黄色に。」
「聞いてるだけじゃわかりません。こんなアホポンな感じなのに、これは戦争の歌です。」
「戦争なんて全然偉くないもんなあ。アホです。当たり前のこと言うとアホ呼ばわりされる感じが最近するなあ。」
「この歌をそうゆうこと言う人に捧げましょう。」

10. S.S.イン・ウルグアイ
「戦後、ウルグアイに逃亡して、のんびりしてるSSの人達を歌った歌だそうです。」
「最後がこれですか?キツイなあ。悪い奴ほどよく生きる。なんて、まー。自分の悪行の悪夢にうなされて無さそうなとこが怖いっすね。」

「いやー、想像とは全然違いました、ご隠居さん、セルジュさんってこうゆうのばっかなんすか。」
「これは積年の思いをありったけぶつけた盤なのよ。それだけにこうゆうのはこれだけ。だけんども師匠は一生を賭けて、偉そうにしてるアホどもをコケにしました。色んな音楽で。」
「そっかー。ほんとに偉いのは師匠ですね。
あ、ご隠居さん、これは落語なんで何かオチをお願いします。」

「六さん、あら、そりゃうーんと、馬鹿ーーー」

駄目だこりゃ。


(山)2006.8.1


入手先参考(日本盤中古、アマゾン)

UK盤

試聴はこちらで(ベスト、同)

セルジュさん新しく見つけた動画2

Brigitte Bardot & Serge Gainsbourg - Bonnie & Clyde

Love on the Beat

で、弟子筋が歌います。
Bryan Ferry /Smoke Gets in Your Eyes Live in Paris 2000




The English translation page : here.

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