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*イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー。って長いよ、のデュオ名のこのお二人。70年にテキサス州オースティンで結成して72年にA&Mからデビュー、以来6曲の全米ヒットを放つ人気ディオとなりました。とはいえ実際ブレークしたのは76年の1.秋風の恋から。さすがアメリカ、この音楽性でもポっと出ではなかなか成功させてくれません。イングランド・ダンって人は本名ダン・シールズさん。兄貴が先に成功しておりましたシールズ&クロフツのジム・シールズってことでGUクラスのヒットソング血脈だなや。兄貴ディオの方がアクが少々強く妙に男ぽいもののけっこうフィールドはかぶってる。こちらはよりゆうてみれば軟弱&ストイックにヒット王の道目指しております。当時我が国ではインスタント・コーヒー、ブレンディのCMソングに登場したりして、日本盤アナログの1曲目はそれなんすがそれなりに人気あったものの洋楽雑誌とかでは「毒にも薬にもならない」つうレッテル貼られたりして。リズムはソフト、歌詞は大方ベタベタなラブソング、優しい声でA,A,リフレイン、B、ひたすらリフレインつう70’sに完成したポップ・ソングの王道を貫いてます。やらかい印象と言っても毒にも薬にもならんつうのは無体な言いがかりやで。音楽つうものはつまらんものだとこりゃ柔らかかろうが硬かろうが毒になります。一線を超えたメロディ、クオリティのものは形に関わらず心の薬になるのだわい。この二人のこの盤のクオリティは確実に薬になります。この中のどれか1曲聴いて人生っていいなとどん底状況で自殺踏みとどまった人がおっても私は信じるぞ。この音楽はこの線で極めてやるとストイックに突き詰めている訳でそう簡単にちょちょいのちょいで出来るもんじゃありません。この楽の彼方には幾多の苦闘ありと想像せり。定型音楽つう点ではヘヴィメタと正反対なんだけどその意味じゃ同じ道を歩んでいるかと。お互い卑下しあったりするとこりゃ己にツバ吐く事になる。好みに合わんものの悪口を言ってる暇が有ったらいいもの聴いた方がよっぽど人生楽しく暮せる訳で、何より両方楽しめたらこんな幸福なことは無し。重要なことはそのストイックさ。いくらヒット路線とはいえここから先やっちゃうと下品道畜生道突入、その際際の徳俵のこっちとあっちでは大違い。70’sのヒット・バンドにはこのミュージシャン・シップつうかそうゆうのがまだありました。これがイギリス人だと性分つうか自分で抑えちゃうってとこあるように思われますけどアメリカ人だからけっこうやばい。油断すると野放し状態になっちゃう。後はさっき書いた音楽屋魂ってことになっちゃうのかな。いざ売れてしまった後でこれを保つのも至難の業です。しかも産業ロックなんて言われるくらいのもの登場して音楽は儲かる売れるさあ儲けろって感じになった70’s後半でありますから。その点でもこの二人は立派。けっして次の盤作る時に「さあどうゆう風に作ったら売れるかな」なんて会議は行って無いぞ。形では過激ロックであろうがポップであろうがこうゆう風な音楽、けっこう有りましてぷちぷち潰すべきはそんなカメラ目線音楽の方なのであります。バックはTOTOの面々とかが担当。二人は見事にそのおTOTO臭を自分臭に転換させてます。しかもお仕事ではけっしてやらせて無し。危ないとこだけんど(^0^)。目指すところの真骨頂は1.の秋風の恋かと。そして際立ってわかるのが逆にカバーしてヒットしたトッド・ラングレン長顔族王の愛こそ証です。これをこうやれば極上ポップスになるって証を。元々そうなのをさらに絞り込んでる。TOTOがトッドやるって面白さも。コブシとかもけっこう忠実に。油断すると兄譲り、アメリカンなマッチョさが顔を出したりするのも。ソフトな感触の裏に良い音楽は聴きこめば期待に答えて様々な楽しさ提供してくれ。とゆう訳でうちにあるのはビッグ・トゥリー・レーベル製のアナログ・ベストなんすがCDではライノ製のがあります。そっちはリマスター、あのビル・イングロット氏かー。CDでもこりゃインパクトありそう。聴いた方教えて下さいまし。 (マスター)2005.3.10 |
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