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ろっくす超大特選盤


1st”ガール”のページ

 

 





ウエステッド・ユース
ガール
1982


パ、問答無用、今年のベスト10入り決定。
ついに入手したこのアルバム。嬉しくて涙がちょちょ切れたよ。
あのガールの2ndにしてバンド存命中のラスト・アルバム、

ウエステッド・ユース
〜Wasted Youth


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1982年作。前作から2年、何でまた2年?そないな間が空いてやっと作った2枚目。
理不尽なほど運の無いバンドで、この盤を作ってる最中、マネージャーが金を持ち逃げして制作費が無くなり、
それでも根性で作り上げたらしい。
そいつには天罰が下ったな。およそ音楽界に関わる者、これだけの音楽やってる連中を無下にするとは許しがたし。
で、それが原因でこれが最後になっちまったと聞きゃあなおさらだ。お白砂に上げて打ち首獄門、ひったてい!
それほど憤るほどの名盤です。
人ってもんは窮地に陥るほど火事場の馬鹿力を出すのか、その気合、天地をも揺るがす。

これこそがロックだ!!

ロックのアルバムを聴くならこれです。と高らかに宣言。
録音最高。
予算が無かったからこれっきゃ出来なかったのか、もう丸裸の音。
ギミックなど何も無し。必要も無いけど。
このにわかにほんまに82年かいなと信じられないダイナミックレンジ大、奥行きの有るサウンドはどーだ。
これはもうあれだ、例えばギターなら、機種の選択、弦の選択、チューニング、シールドの選択、アンプのチューニング、
さらにマイクセッティング、すべての条件を兼ね揃えてなければ出ない音。
もし再び我がロックバンドで録音するラッキー有れば、このアルバム持って行って、これにしてくださいって頼むよ。
そんな床屋さん状態になっちまうほどカッコええ音です。

この馬場なら馬は文句無しに走る。

ガール。ちゃらい名前で舐められたと思われるが、その正体は恐るべきガチンコセメントロック野郎どもです。
1stもノケそったけどこの2ndは・・・・

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A面

1. Thru The Twilight

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・・・手の返しが耳で見えるほどのギターカッティングで始まるアップソング。
4つ踏みのバスドラが若さを覗かせるものの大物感たっぷし。これがシングルになった模様で・・・
だろうなあ。他にカット出来る歌ねえもん。色んな意味で。

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2. Old Dogs
・・・暗闇に響く静謐なギターカッティング。コンガとドラムス。初期ジャパンとポリスが裸足で逃げ出す恐るべき世界也。
この録音も激ナイス。耳で見えるよリアルなファンタジーが。
これもシングルでいけるか。B面で。最高のB面。

3. Ice In The Blood
・・・よくぞつけたりタイトル。血の氷。抜天怒涛のブラックロックファンク登場。
ファンカデリックとZEPとパリスの後継者はおめーらだ。このイカしてるぶり筆致に尽くせず。
聴いて浴びて貰うしか無しです。血が燃えるよ。

4. Wasted Youth
・・・10年後の世界を見てしまったミドル8ビートのメタリカ世界。切羽詰った奴らが文字通りかっ飛ばす。
残り時間はもう無い、続けなければ。とうめいてる。

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5. Standard Romance
・・・ご。腰の据わった8ビートミドルアッパーのこりゃこりゃこりゃこれこそロックだって書くしか手は無し。
たまりません。

B面

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1. Nice 'N' Nasty
・・・ひえーっとここで別な驚く。モット・ザ・フープル、ストーンズ・スタイルのロッキンブギー登場。
メンフィスへの道を走るものがここに続いた。これが喜ばずにおられるか、って、最終駅は無いんだよな。
無念。

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2. McKitty's Back
・・・まさに時間無し。時間がああああ無い。明らかにわかる走ってるだけの曲。何とかして残りのやりたいことをせねば。
それだけです。そのギターソロたるや。風速50m。

3. 19
・・・再び登場、抜天怒涛のブラックロックファンク。好きモノにはたまらん、これは。
アキレスが墓から再びジャンプして立ち上がり、ダディダディダしたあげくにこれです。

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4. Overnight Angels
・・・これまた・・まだ脅かすのかいな。ZZトップ髭なシャッフル・ブギー登場。ガチな。
82年に。タッシュな。達者な。極め付け。

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5. Sweet Kids
・・・最後の最後。潰される前に自分で潰してやるわの気合ハイテンポナムバー。
そのまま走ったら壁に激突、バニシングポイントだってば、眼前に見えるのにアクセル踏んでぶっ飛んだ。

都合が都合なだけに、余裕なんてもんは一切ありゃせません。
これでねえ、曲に、例えばフォリナーのホット・ブラデッドみたいなロックでキャッチーが入ってれば・・・
ヒット必須、一発逆転も可能だったかもしれんが・・・
もう
若手らしくキっつーいグラウンド技だけ。関節技のみ。
もしくは肉体凶器だけ。

突然現れたスタン・ハンセンが、ういーーバシンとウエスタンラリアートかました瞬間を思い出したよ。
ウルトラロックな場面でした。ありゃ。
で、
それくらいのブツなのです、これは。
世間と噛み合えば歴史が変わっていたかもしれません。

いや、才能有る若い衆が聴けば・・・これからだって変わるかもしれん。
ロックは死なない。

あの82年にこれが出来たんだから。

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あ、老婆心お節介すが、
最初の一回目を聴く時は大切にしましょう。
うっかりじっくり聴けない状況で何となく聴くと、あとで後悔かも。

特別な一回目となりますんで。


(山)2008.2.21

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Wasted Youth

Anthology


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Girl - sweet kids, old grey whistle test
http://www.youtube.com/watch?v=rhCsnIIWSug

↑こんなもんじゃありません、レコード版は!

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資料(英版)


English Here


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