シグナル・ファイア バウ・ワウ 1977 ついに買ってしもうた。 バウ・ワウ。 日本盤中古LPバーゲンの常連でして、そりゃもう信じられない値段でしょっちゅう登場します。 今回、いくらか明かせない値段、20円で買えることになってしまい買ってしまった。 はい、みなさん、このご不況下、音楽への予算も泣く泣く削らなきゃいけん事態になってる方もおられると思いますが、 改めてご推薦いたします。 →のオーディオ・テクニカのプレーヤー買って再びLP生活にー。多少の不便は我慢してなお余る充実した音楽生活が今再び。 で、また景気も良くなりますからその時にCDで買い直してリマスタリングの快感を味わう。 これまた二度の喜び天国とも言え、素敵なのさ。 って、このアルバムはそのリマスタリングされた音で聴いてみてーよー。 シグナル・ファイア ![]() 1977年の2ndアルバムだとのこと。 実はバウ・ワウ、当時はまったく当方にとって必要の無いバンドでした。 スティーリー・ダンのエイジャに究極を聴き、パンクの匂いがそこはかとなく全身を解体し始めた頃、 ハードロック・・・好きだ・・・しかし遠くに。 モーターヘッドとテッド・ニュージェント親分は近くにいたが。 TVで見た時の印象が悪かったのです。 申し訳有りませぬことにカッコよく見えなかった。 おそらくそれは同じようなカッコを自分がした時の姿を想像してゲンナリしてしもうたってのが有ってそりゃ先輩方には関係ないことすが。 そしてやたらと持ち上げられてる雰囲気も敬遠の気分に。そんなにいいかー?ってのが先に立つよ。そうなると。 ロック・ファンは天邪鬼です。 と見事に30年が経ち、いかなる恩讐も消え、今なら仕掛け人、上野義美さんが和製ベイ・シティ・ローラーズ目指してメンバー選んで結成したとか、 山本恭司さんの加入をきっかけにハードロックバンドで売り出そうとして、王様渋谷陽一氏に協力依頼してウルトラプッシュとか、 小さい小さい。 何よりも今、ウルトラ・ハードロックが聴きたくてたまらぬ。 ![]() そして針を落とさば・・・・ 来たあああああ。 百見は一聴にしかず。生きのいいヤツがどかーんと飛び込んできたよ。 日本でハードやる時につきもののさまざまなハンデがこの盤でもうかがえます。 音がペラペラに片足入ってるとか、ギタアの音がどうもあまりいい音質とは思えないとか、 例の先に充満してた評判・・・唄が弱いとか、 それを凌駕しちょりま。全編で。 何でかーー? 簡単です。バウワウ全員が、もーやる気満々、気迫気力溢れんばかり、余計なこと一切無用のロック人なのが聴こえるから。 その結果、全部大逆転です。素直に名盤だと吼えろ!バウワウ。 ラストの歌での、「ぼいーーーぼいーーー」ってそうとうダサく聴こえる部分まで二重丸。これ”VOICE”って歌ってるのね。 ![]() ハード・ロックは難しい音楽です。 登場以来もうすぐ40年も経とうとしますと、残ってて聴くのは名盤多くいいのが当たり前みたいな感じで、その中で文句など言ってしまおうな昨今、 実は素晴らしいハードロック・レコってのはそんなに無いっす。 ダービーに出走出来る馬くらいに。 後ろに敗残した存在が仰山。 形はやろうと思えば簡単に出来ます。先達たちがしっかり見本を残してくれてるから。しっかり過ぎるほどの。 なもんで後を追うものはすぐに、やれあれに似てる、あれの真似だって言われるよ。少しでも油断すると。 70’s後半になると終わったって言われたのもそんな事情からです。 そこから生き残るには、型はガッチシ守りながら、てめえらだけのハードロックって難解な命題を突破せねばならぬ。 AC/DCしかり、ジューダスしかり、スコーピオンズしかり、MSGしかり、 皆、1秒でわかる独自を持ってる。 ![]() ここでのバウワウの気迫覇気は、考えるとそんなドツボにハマるのを一挙に飛び越えてます。 いやもー まるで期待してなかっただけに余計にびっくりしました。 英語の歌あります。 日本語の歌あります。 両者とも何語だなんて関係ナシ。大したこと唄ってない模様なのも関係なし。 そう思わせて、この頑固な音楽聴きを31年かけて屈服しやがりました。 素直に参ったと叫ばさせていただきます。 ![]() (山)2009.3.30 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ![]() SIGNAL FIRE(紙ジャケット仕様) ![]() BOW WOW - SIGNAL FIRE http://www.youtube.com/watch?v=sr6hYhMu8G8 |
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みなさんオピニオン | ||||
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