Yuming Compositions: FACES 松任谷由実 2003/12/17 いや、改めてびっくりしました。ユーミンさんてば、ほんとに人気有るんすね。 4月8日に3年ぶりの新譜”そしてもう一度夢見るだろう”を出すとかで、 朝のワイドショーで”ユーミン・ソングベスト10”なるコーナーをやってるの見まして、 あらー世の中の人みんな好きなんじゃん、すげー。数年前から聴き出したこちとらには何か妙な気分。 当時はその人気で聴かなかったのにねえ。 ベスト10内に荒井さん時代の歌が多かったのには・・・やっぱりとゆうか。 私もやっぱり荒井さん時代の方が好きです。何たって70’sだもん。 しかしその中の”やさしさに包まれたなら”と”ルージュの伝言”は映画”魔女の宅急便”に使われたからみたいで、 全然それに使われたことも知らず。 見てないもん。俺は非国民だ。よりいっそう何とかせねば。なんてツユほども思って無いんだこれが。 それとは関係なく買いました。 2003年リリースのセルフ・カバー・アルバムを。 アマゾンで金28円也。今は280円くらいみたいだけど。 最近のCDの中古は安い。1円なんてえ何なんだこれはの値段のもユーミンさんのCDでも有ります。 その値段の謎が今回氷解す。 レンタル落ちのCDだったのか。だもんでどひゃーっと盤面、ジャケにレンタル仕様のシールがどば。 音楽ダウンロードが主流になっちゃってレンタル屋さんも潰れるところがさぞ多いのでしょう。 うちの近くのお店も無くなりました。今、産業廃棄物一歩手前のが溢れてるのかもしれん。 おそらく近いうちにそういったものも無くなるので、買うなら今だな。 本題です。 アルバムタイトルは Yuming Compositions: FACES ご自身で他のミュージシャンの為に作った歌、自身の昔の歌を改めてリメイクしたアルバムで。 おおあの曲があるわ、おお昔の自分とデュエットしてるのかー! 引きは満載。 何でも例のシャングリラ2なる大スペクタクル黄金ショーの為、新曲を作る時間が無かったとか、正隆さんもお忙しかったのでありましょう、 他の方、リッキー・ピーターソンなる人物に製作、アレンジを任せてるのが半分くらい。 ミネアポリスと東京とで録音してる。 この頃カバー・ブームってのが有ったんですね。知らず。やっぱ非国民。 最先端を行かねばならぬ松任谷さんちは、それをも含めた企画かな。 ![]() で、 冒頭の稲垣さんって言う人に書いたとゆう”オーシャン・ブルー”が、わわわ、21世紀の音だよ。 ”過去の名曲を今に蘇らせる!” うー、そうゆう趣旨だったのか、ヤバ、発想が普通。いや普通なようで普通じゃ無いからここまでの人気が出たんだからまだわからん。 しかし、この音、吐きそう・・・。失礼しました。 ジャストなクリック音が最初に聞こえてきそうなこの音、我慢出来んのです。 どうしてもジャストなバックだと前ノリになりやすく、歌は後ろからついて行く。唄いにくそう。 アレンジがむさくるしい。押し付けがましく。これが当たり前だろがーみたいな。出す音に理由をとことん考えてねえだろ。 今までの積み重ねが、別に考えなくともこの場合はこう、あの場合はこう、とオシゴトでパッチワークするみたいに・・・ こうゆうのを”予定調和”と。伝統が受け継がれた理由を、理屈で無くとも感覚で掴んでなけりゃそれは死に体ですわ。 相撲が一部でおかしくなったのもそれが原因かと。そうだからそうなんだでは納得するヤツはおらん。 曲はと言えばそりゃもう変わりようが無いです、ユーミンさんのまま、ずっと。 それだけにこれでは この圧倒的に人丸出しの名曲群にナイフで切りかかってるみたいです。 ”雨音はショパンの調べ” 選曲はご自身でやられたそうです。これ選ばれたのを見て、わはは、ほんとにこの歌好きなんだな。 これは旦那様の製作セッション。ドラムはどうもプログミングされたようにしか聞こえんけど、 ヴィニー・コリュータさんと俺には読める。ヴィニさんといやあ、あのフランク・ザッパ・バンドの方ではありませんか!! 確かに音色が。曲と共に不覚にも喜んで楽しんでしまった。 ”あの頃のまま” おお、あのブレバタの。持ってるよ、いつのまにかオリジナルLPを。恐ろしいことに。 このアレンジは人気(ひとけ)がします。やっぱ何かペターっとしてるけど。 バックがあっさりしますとヴォーカルは力が入っちゃう。それは何か足りない気がするから。 ”「いちご白書」をもう一度” もう一度をもう一度。目玉だぜ。正隆さんセッション。ドラムにヴィニーさん。ギターが、おお、ディーン・パークス氏、 ヴァイオリンにシド・ペイジさんって、あのバーバンク世界をもう一度。 でも こりゃ最悪。遠慮なく書かせて貰うと。あのバーバンク世界をもう一度、にまるでなってないし。 一番最善の策は、当時のバンバンのヴァージョンのカラオケでヴォーカルのみご本人が歌うってのだとしみじみ思われてしゃあない。 この808ヤオヤ風のリズムボックス音のどこに必然があるのか。わからん。 今までまるで感じることが無かった陳腐って言葉が出てきそうになるよ。助けてくれ。 ”やさしさに包まれたなら” 目玉です。正隆さんセッション。陣容は同じくあのバーバンクをもう一度。 これまた・・・・おいおい、 このリズム・プログラミンはやめなさい。まるで要らぬ。完璧に無駄。 どころか恐ろしい21世紀死神音楽の怨霊みてえにどっぺりと張り付く。 カバーはオリジナルを超える自身がよっぽど有るか、もしくは別解釈で新しい命を吹き込むか。 どっちをやりたいのか。 昔のユーミンさんの声が哀しそうに聴こえる。これもオシゴトだよな。 思い入れの有る人がいっぱいいる歌だけに。ヤバいわ。うーむ。 ”星のクライマー”〜”ベルベット・イースター”〜”オーシャン・ブルー” さっき思いきしやらかしてやりきったか、ここから一挙に追い込み直線一気! もう駄目かーーー、やって来ました。やはり違います。 正隆さんセッション。 人が変わったように落ち着いたアレンジ、そして演奏。別に何も変わったことはしてない。 する必要なけりゃしなきゃいいんです。 何しろ歌自体が飛びぬけていいんだから。 ベルベット・イースターも、こちらはリッキー氏セッションにも関わらず、同じく静謐。 この新ヴァージョンは来たわ。何よりもメロディの強烈さを再認識。スローな展開によって。 時間が一挙に30年さかのぼる感覚の奇跡起こり、それは歌詞そのものです。 (beyond 30years)と副題付いてるに感じ入り・・・・。 ラストのボートラの1曲目のオーシャン・ブルーの別ヴァージョンも、 こちらの方が100倍は素晴らしい。別に何も変わったことしてないから。 静かに地味ながら、バック陣もこの歌に惚れてるつう思いのこもった演奏で支えるってことだけが、 この方の音楽に必要なものだと思います。 新作では・・・ どうなってるんだろ? これまた先日TVで、スペインの世界遺産を旅してる番組を見ました。 モノホンのフラメンコと、それ以前の混交音楽を求めて旅する姿が。 あの時、ナウなんてこたあ意味あることなのか?とひるんでる表情が伺われたような気がするんですが。 これからはもう大物過ぎるほど大物なんですから、好き勝手に自分の時代の音楽をやって欲しいと思います。 デジタルなんかもううんざりじゃないですか? 贅沢にアナログ機材使いましょう。 うん億円のステージやるんだったら、その分をば全”あの頃のまま”のスタジオ作っちゃってください。 先に大麻で逮捕されてしまったかつてのバック陣のエース、ギターの鈴木茂さん。 「生活のことが不安でつい吸ってしまった。」 あの名手が・・・。あの名手にそんな言葉言わせてはいけません。 みんな貴方と同様まだ生きてるんですから。 同じことを実はスコーピオンズにも、ストーンズにも言いたいよ。 あ、なお、 中に完璧なそれまでのディスコグラフィと全製作曲リストが小本になって入ってます。 これだけでもそれ相応な値段で買う価値有り。 つか今えらい厳しいので凄い助かった当方が書くのも何ですが、やっぱ28円てのは失礼だな。 それで文句書いてる俺も・・・・・ すいませんでした。 (山)2009.4.6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ![]() Yuming Compositions : FACES (初回) ![]() あの頃のまま / 鈴木茂+ブレッド&バター + ユーミン+松任谷正隆 http://www.youtube.com/watch?v=sgfguLbHMYc |
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みなさんオピニオン | ||||
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