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ろっくす超大特選盤


シルヴァー・ピストル
ブリンズレー・シュワルツ
1972


♪今思い返すに俺の過去
馬鹿なことなどやっちまったもんだ
だがあの頃は、物事など気にしなかった♪


ザ・バンドのベッシー・スミスの一節です。
誰でも若気の至りってのはあるもんで、
私だってあれで上手く行ってたのにあれでやればよかったのに何故か違うことばっかやって失敗しましたって
赤面の思い出が両手両足の指じゃあまるほど。
例えば・・・やめとこ。たらーっ(汗)
えーとつまり20代30代は自爆覚悟のミュージシャン挑戦まっしぐら。
一番成功したのは結局夫婦二人だけでやりました時なんですが、
思い返すにライブとかはバンドでほとんどやりました。
トーキング・ヘッズが好きだったりジャズファンクやったり、
ヘヴィメタ調やったり。
いずれも自分らに合ってるかといやあ、才能足りないよ。
バンド・メンバーに合わせたことも多々あります。
バンドってのはねえ、けっこう成り行きってゆうか、そんなに思ったような人と一緒にやることは出来ないもので、
それでもバンドがなきゃライブは出来ませんから。
って、やめとこって書いておきながら。あはは。ダッシュ(走り出すさま)
けど後悔は・・・無いと言えば嘘だよな。

シルヴァー・ピストル
Silver Pistol
ブリンズレー・シュワルツ
Brinsley Schwarz




1972年作。
あのニック・ロウ兄さんがおったバンドです。



パンク出現でナンじゃこりゃと怪訝の中、最初に好きになったのがSTIFFレコードの連中で、
とりわけあの”ライヴ・スティッフ”の祭レコードにはメロメロになりまして、
張本人とおぼしきニック兄貴の音を聞きたいぞー、っとたどり着いたのがこのブリンズリーズ。
最初に買ったのが初期の1枚目2枚目がカップリングになった2枚組LPでして、
ああ、やっと見つけた、楽しみだなあ
と聴いたら・・・
これが腰砕け。どこにあるのだ威勢のいいパワーポップは?こりゃCSNYだわ。
これがパブ・ロックですか?との思い出が鮮明に今でも残っております。
それから他のアルバムに・・・
とはならんかったよ。何しろどこにもレコードがございません。
ラジオではかかる可能性は0ですし、再び出会うことになったのはCD時代です。
最初のトホホ感にも関わらず諦めきれないこの思い。買えるだけ買ったよ。



3作目。
ついにもう一人のスタア、輝く小太り、イアン・ゴムちゃんが加入だ。



これで”平和、愛、アンタ素敵”の陣容揃う。
でね、さらなるトホホが加わってしまったのです。当時感想としては。
何しろ録音がショボイよ。尚且つ演奏もショボい。
演奏がショボイのに録音ショボくしてどーすんの?状態です。
やりたいことはわかったで。

ザ・バンド。

あの頃英国人バンドマンの一部でなりたい人が山ほどいたってゆう。
好きこそものの上手なれ。
とはそうそううまくいきません。
下手です。
出来てません。本人たちもおそらくその出来てなさに悶々としてる風情もあり。

同じ楽器使ってやってんのに何で出来無いすかー?

その原因は明らかです。ザ・バンドの連中にはその音楽を作るべき手本が廻りに仰山おったとです。
アメリカの音楽だからアメリカにはある。
英国の音楽には英国の音楽の手本が山ほどあり、
ニックはんも体の芯からそれで出来てるよ。
類はルイルイ友を呼ぶでゴムさんも義兄弟のようによく似た人で。

ビートルズだ。

ビートルズでザ・バンドといやあゲット・バック。だからそうすりゃいいんだけど
そうはしてたまるものか。
真正面からあっちへの挑戦。
その結果、

1. "Dry Land" (Ian Gomm) 2:42

新しい友達です、華麗に歌ってもらいましょう、しょう、しょう。
あれ?1曲目でいいんですか?の地味カントリー・ワルツ。
じゃかじゃかじゃかペロペロペロペロのプラグ直結のエレキでよろしく。
バンド最大の弱点(と書いてしまお)、ビリー・ランキンさんのドラムはこれでもよれよれ。

2. "Merry Go Round" 4:11

ニック兄貴、そうは言っても・・・ああいい曲だ。たまらん。
どこがザ・バンドだよ。とは言ってもいい曲だ。たまらん。
あ、すんません。言ってることが正反対すが、今ではすっかり好きなんですこのアルバム。

3. "One More Day" (Ian Gomm) 2:54

よりイケイケロックンローラーなのが一方のゴムさん。
じゃがじゃがストロークかましながらロールなポップいかします。

4 "Nightingale "

出ました。まず瞬間にこれにヤラれました。ニックさん作歌唱のカントリーワルツ。
あの方の生涯の作の中でも白眉のものだと確信します。
これは食べるラー油クラスに病み付き必須。
歌詞を吟味してぇ。ウチのは輸入盤でそんなんついてないんよ。探そう。

5. "Silver Pistol" 3:38

アルバム・タイトル・チューンは腰だめで銀拳銃構える。
やっぱり最高の曲で、ほんとにペロペロの音エレキだ。
ロビー・ロバートソン掟でこれは逸脱不可能なんですが、
私にはこれで弾く自信はありません。これは連中の意地と勇気の賜物。

6. "The Last Time I Was Fooled" 4:05

さらにペロペロ地獄とツンタカドラムが強烈なニックさん唄。
これは慣れればなんてことはありません。根はワンダフルなんですから。
慣れなければ?ですって。大丈夫30年も聴けば慣れます。短いもんです。

7. "Unknown Number" 2:58

”知らない歌”って言われてもねえ。知ってるじゃん。こんなに。
思いっきりビートルズの”ワーズ・オブ・ラブ”で始まりますこれが悪いはずがありましょうか。
珍しくピアノを弾くボブ・アンドリュース氏のフレーズも体中に染み渡り、
人間POP高野豆腐になれます。ありがたや。

8. "Range War" (Ian Gomm) 2:34

よりジャガジャガなゴム氏のナムバーさ。しかし似てるよ、お二人。
で、違うよ。そのそこがブリンズリーズの楽しさだぜ。

9. "Egypt" 5:23

出ましたエジプト。何でエジプト?いまだにわからんけど。
ザ・バンドがムーンドッグ・マチネーでカバーしたサク・クック氏のア・チェンジ・イズ・ゴナ・カムが
手本です。
驚くべきことに同様の感動がわらわらと巻き起こる。
と言い張っておこう。何しろ子犬の鳴き声入りです。
あ、いかん。今、本家を聴いてしまった。

Change is Gonna Come
http://www.youtube.com/watch?v=s0CcmacZwl0


10. "Niki Hoeke Speedway" (Jim Ford) 3:30

ニックさんご贔屓のメリケンシンガー、ジムさんの曲をカバー。
生涯この路線は堅持されますヤサグレ・ニュー・オリンズもの。
このダーティさだけは自分で書けないのかもしれません。
結局プリティになっちゃうんだけど。
なお
三木ホースランドパークではない。

11 "Ju Ju Man" (Jim Ford, Loly Vegas) 3:37

続けて誰も止めないので連続カバー。シャッフル・ロックンロール本場調。
ビリーさんたどたどしいのに何故かサラッとこのシャッフルはこなすこの不思議。
なおやっぱニック氏のベースは何時だって歌ってます。キモだ。キモイじゃないよキモ。
リーダーなのにやたら地味なブリンズレー氏だっているよ。

12."Rockin' Chair" (Ian Gomm) 2:27

ラストはこれがたまりません。ゴム氏のインストエレキ曲。
この良さはそりゃ伝統のシャドウズの国の方ですから。
筋金入り。
同時に我が国では瞬間加山雄三若大将とこの瞬間一体化する。
同じものを耳で見てる限り耳でテレポーテーション出来るのだ音楽は。

で、おまけ付。


あのトホホはどこへやら。
トホホ転じて大福となる。
出来てない転じてこれっきゃないとなる。

いずれも
まあ、理屈から音楽入りしたんでは味わいゲットするこたあまるで不可能なもので、
これがあるから足抜けできないんです。
この後生楽道楽から。

さんざ聴けば挙句の果てはエヴリシングカモンの心境には到達出来ますがな。
許さねば許されん。

あ、
なお、
あのユーチューブでもこのアルバムの音はまるで発見されません人気の相変わらずの無さ。
買わねば聞けないこの天国となっております。

(山)2010.7.8

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シルヴァー・ピストル+プリーズ・ドント・エヴァー・チェンジ

Silver Pistol

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Brinsley Schwarz - Hooked On Love
http://www.youtube.com/watch?v=fy6GdgiuMHs


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↑当時ML誌レヴュー

ろっくすブリンズレー・シュワルツのページ

資料

資料(英版)

English Version

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