*ルーモア、1979年の2ndアルバム
「フランス野郎、芽、木靴そして喰らうと」
何じゃそりゃ。クラウトって何だ。ルーモア、何だ。
世間様ではどマイナーなバンドかと思い。だって、アルバムが全然CD化されなかったんだもん。今回悪夢、じゃなかった良夢のように日本ビクターから発売されたスティッフ・レーベルの音源の目玉です。
ルーモア、何かと申せばグラハム・パーカー&ザ・ルーモアのルーモア。あのバンドです。
メンバーは
ギターに元ブリンズレイ・シュワルツ
の
ブリンズレイ・シュワルツ氏
鍵盤に同じくブリンズレイズの
ボブ・アンドリュース氏
ギターに元ダックス・デラックス
の
マーティン・ベルモント氏
ドラムスに、「元」わからず(^_^;)
ステファン・グールディング氏。
ベースに元ボンテンプス・ルールズの
アンドリュー・ボドナー氏。
全員がボーカルも兼務。「元」って言ったってさーのバンドばっかかもしらんすけど、ブリンズレイズとダックスは英パブ・ロックのエースで4番格、つまりパブ・ロック・オールスターズなバンドなのだ。ひよこ が先か卵が先かわかりませぬが、そんな彼らが集って出会ったのが、グラハム・パーカーとゆう顔相、体型がトカゲで音楽もトカゲのように妖気を放っていた新人ロッカー。
彼の見ているものは海を隔てた大陸のブルース・スプリングスティーン兄貴と同じでした。ただ、英国ではパンクつうもんがうごうごとうごめき出しており、無茶な若いヤツラの熱気がモロにおっかぶさってビートが加速、顔付きも変わっていったのだよう。あ、ひよこ が先みたいだ。今調べたら、パーカー氏のデモテープ作りにちょっと後にスティッフ・レーベル
を擁立するデイブ・ロビンソン氏がかってしったる仲間を招集したみたいで。
で、時代からはみ出していたからこそのジャンル、パブ・ロックの人たちがようやく時代とシンクロしたつう。チャートにも登場。パーカー氏のアルバムは出すごとにもうえらいこっちゃなものになり、ルーモアの息もバッチシになった1977年フォノグラムから1stアルバム「MAX」を出しました。これがもうえれえ名盤。それまでやってきた自分達の音楽をやる気と共に総決算いたしました。で、パーカー氏と来日、ちょうどコステロさんと同時期、どっちに行くか三日三晩悩んだ私はパーカーさんを選択、行ったらもう、リトルフィートのライブと共に生涯ベスト2のライブを経験してしまった。ますます夢中になり、MAX聴きまくりの、79年出たのがこの2nd「フランス野郎」です。
普通、最初のがあまりにいいと、次のは入る込むのに時間がかかるつうか、つい比べちゃうからねえ。ところがどっこいこれは違った。
新しい出発の盤だったのだ。根っこはもうベテランさんですから、何ら変わりませぬ。しかし、目は次のニュー・ウエイブを見てたんだ。テーマは欧州だ。NW、英パンクもそうだけど要は自分の住んでるヨーロッパで自分の音楽を作ろうってのがあったと思い。その元はデビッド・ボイちゃんのロウ
から始まるベルリン3部作だったかもしれぬ。なのでこのアルバムの魅力は
ベルリンで録音していたロウのセッションに無理やり駆けつけたザ・バンドの皆さんが、丁重に断られてしまい、なにくそとばかりに隣のスタジオでロウの音を聴きながら我のアメリカン・ルーツなヤツを録音しましたってことであります。
究極のミスマッチがマッチしてしまったのは時代の奇跡ってものか。
全10曲、そのザ・バンドのリック・ダンコ氏の曲も有り、朋友ニック・ロウ氏との曲も有り。しかし同じトーンで覆われております。ルフトハンザの機内のような(乗ったこともちろん無し)。歌は・・・専業者いないっすからもちろん弱いと言わば弱い。ですけどだからこそ全員一丸の狙いがど真ん中だ。
いやー、聴きましたX422回。またも夢中になり。
でも、LP売っちゃったんだよなあ。どうしてもバンドのライブのノルマのお金が無くて。1stと2ndどっち売らねばならぬかと悩みに悩んで、こっちをテープに録って。
そのテープがびよんびよんになっちゃった頃、見っけたのがメトロから出たCD。
ありがたや聴いたことが無かった3rdとのカップリングだ。
今も廃盤で無く、とても安い値段で売ってますので紙ジャケ及び1曲足りないのに目をつぶればこちらがお得かも。ただ、曲順も違っておりまして、もしそちらをゲットした方のためにお節介 ながらオリジナルの曲順は
1. Frozen
Years [Schwarz] 3:34
2. Emotional Traffic [Andrews, Mayberry] 2:45
3.
Tired of Waiting [Atkinson, Danko] 3:24
4. Loving You [Belmont] 3:22
5.
Euro [Schwarz] 3:53
6. Leaders [Belmont, Lowe] 3:10
7. We Believe in
You/New Age [Andrews, Mayberry] 5:09
8. All Fall Down [Andrews] 2:29
9.
One Good Night [Andrews, Belmont] 2:49
10. I Can't Help Myself [Andrews]
2:42
どう聴いてもいいものはいいんだけどよう、最後に10.のアイ・キャント・マイセルフってのだけは肝かと思い。
今日も聴き、昨日も聴いたけど、全く古くならず。抜けた音楽は不滅だ。
と、喜んでいたら、ふとアマゾンさん検索すると・・・・おおおおお、MSIから1月に限定盤で1stがリリースされているではあーりませんか。これは事件だ。
(山)2006.3.24
フローズン・イヤーズ
ザ・ルーモア
1979/1
前身はニック・ロウ兄貴やイアン・ゴム兄さんもおった
いわゆるパブ・ロックの代表バンド。
パンクの時代となりて
棟梁のブリンズレー・シュウォーツ師匠、
爬虫類カリスマ男、
グラハム・パーカー男と組んで
ザ・ルーモアとして大復活しの
その勢いの隙間を縫って単独デビュー。
味とコクの大傑作
1977年1作目アルバム
Max
マーキュリーから発表していよいよ蘇り組梁山泊スティッフに移籍して
再び
2作目アルバム
フロッグス、スプラウツ・クロッグス・アンド・クラウツ
Frogs
Sprouts Clogs and
Krauts
1979年3月2日発売。
メンツは
Keyboards,
Vocals – Bob Andrews
Guitar, Vocals – Brinsley Schwarz, Martin
Belmont
Bass – Andrew Bodnar
Drums, Vocals – Steve
Goulding
Producer – Roger Bechirian, The
Rumour
周りは今度はニュー・ウェイヴだらけ。
ならばいっそのこと頭から飛び込んで若い衆をギャフンと言わせてやるわとばかり
鍵盤担当ボブ1号をお前の責任だと前に蹴り出しての欧州SF風味最新サウンドで迫ります
さあ
1回目先行カット1月発売、
フローズン・イヤーズ
Frozen
Years
BUY 43
アルバム1曲目
作はブリンズレー・シュウォーツ兄い。
アッと驚くシンセぴろぴろ全開だよ。
↑英盤
https://youtu.be/EqC1qciRqPE
VIDEO
https://youtu.be/EqC1qciRqPE
VIDEO
♪
They only knew what they
need
人は必要な分だけ知っていた
Some secret way make the life fit to
succeed
秘密のやり方が人生を成功に導くこともあろう
Young lovers aren't
made
若き恋人たちはそう作られておらず
Sweet talkers don't know what to
say
甘きカップルは何を言いたいのか知らず
They don't look good, they'd try if they
could
彼らは不格好で可能な限りやってみようとはする
They're alone and they're
misunderstood
彼らは孤独で彼らは誤解されておる
It's been years since a person
thus felt this way
人がかように感じたのはもう何年も前のこと
(You're in the frozen
years)
貴方は凍てついた時代にいるのだ
(You're in the frozen
years)
貴方は凍てついた時代にいるのだ
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われている
They only knew what to
do
人はすべきことのみ知っていた
Which part of them they should
touch
自分のどの部分に触れるべきか
It's all so strange and so
new
それはすべからくえらく奇妙で新しい
And they need to so
much
人はある程度までは必要とするのだ
Young lovers may need
help
若い恋人たちにはおそらく助けが必要なのであろう
These days you have to do for
yourself
自力でやらねばいかん昨今
They get no hint from the
past
彼らは過去からは何もヒントは得られない
May be heroes if they could
win
勝つことが出来るのならきっと英雄なのだろう
We'd be free from the frozen years at
last
我らはついに凍てついた時代から開放されるのだ
(We're in the frozen
years)
我らは凍てついた時代にいるのだ
(We're in the frozen
years)
我らは凍てついた時代にいるのだ
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われている
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われている
シンセぴよー
They must groan and into the
night
人は嘆き声をあげねばならぬ
そして夜になる
But the next trend she's
tight
しかし次のトレンドには彼女はキツくなる
It's not easy to escape in these
frozen years
この凍てついた時代から逃れることは容易くは無いのだ
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて
Caught in the frozen
years
凍てついた時代に囚われて・・・
♪
サウンドはおニューでも歌詞は親父だぜ。
↑ドイツ盤
皮肉まみれの英国おっさん、世間に文句を一言、一節唸ったるわ。
PVが実に情けなくてイケてます。
B面は
アルバムB3
ボブ師作の
オール・フォール・ダウン
All Fall
Down
↑英盤
チューブにもどこにもないから買ってお聞き。
しっかし
流行とは恐るべし。
類のものとして
日本盤シングルも出たのだなあ。
何枚売れたものか。
して
2回目カットはタイトル曲
アルバム2曲目
1979年5月11日発売。
↑英盤
エモーショナル・トラフィック
Emotional
Traffic
↑英盤
作は
後にラーズの"There She
Goes "をプロデュースしたんだよボブ・アンドリュース師と
Patricia Ann
Mayberryさん。
BUY 45
↑英盤
https://youtu.be/cObvO93LgFw
VIDEO
♪
Red light, green light, yellow light,
wait
赤信号、青信号、黄信号、待て
Green with envy and red with
hate
羨望の緑と憎悪の赤
Yellow with fear
恐れを抱く黄色
So you
better stay clear
ゆえに近寄らぬほうがいい
Of emotional
traffic
感情的な走りには
Don't let nothing overtake
you
誰にも追い越しさせるでない
Don't let the big boys push you,
too
デカいガキどもにもあおられるでない
Just steer away, steer
away
ただもう逃れるのだ、やり過ごせ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な走りには
Yeah, steer away, steer
away
いええ、逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な走りには
Driving in a nervous
state
緊張状態での運転
Don't you race or slam your
brake
競ったり急ブレーキをかけてはいけない
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な走りには
Ah, steer away, steer
away
あああ、逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な走りには
Yeah
いええ
(steer away, steer
away from emotional traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer
away, steer away from emotional
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer away, steer away from
emotional traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer away, steer
away from emotional
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
ギタア!
Red light, green
light, yellow light, wait
赤信号、青信号、黄信号、待て
Green with envy and
red with hate
羨望の緑と憎悪の赤
Yellow with fear
恐れを抱く黄色
So
you better stay clear
ゆえに近寄らぬほうがいい
Of emotional
traffic
感情的な走りには
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な走りには
Yeah, steer away, steer
away
いええ、逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
Steer away, steer
away
逃れろ、やり過ごすのだ
But don't you give
way
だが道を譲ってはいけない
To emotional
traffic
感情的な通行には
(Steer away, steer away from emotional
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer away, steer away from
emotional traffic,
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から走り野郎から
(Steer away, steer
away from emotional traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer
away, steer away from emotional traffic,
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から走り野郎から
(Steer away, steer
away from emotional traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer
away, steer away from emotional traffic,
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走りから走り野郎から
(Steer away, steer away
from emotional traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走り野郎から
(Steer away,
steer away from emotional traffic,
traffic)
逃れろ、やり過ごすのだ、ムキになった走りから走り野郎から
♪
あらま今まさに旬の話題、煽り運転対処法です。
でもやり過ごすのだいいながら負けてはあかんとそそのかすにいたっては
いけないんじゃないかと思うですが
気持ちはわかるこれはきっとやっぱ煽ってくる若きNW野郎どもに対する親父の処世だな。
B面は
↑英盤
Hard Enough To
Show
1stアルバムからアンドリュー・ボッドナー師作。
今も昔も入手困難(笑
訳したくても歌詞もござらんクソッタレ。
あら汚い言葉ですいません。
(山)2018.8.11
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ろっくすルーモアのページ。
資料(英版)
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いつも閲覧ありがとうございます。
僭越ながら
ウチのバンド、Lovers
Holidayの曲です。
お聞きくだされば幸いです。
http://www.youtube.com/playlist?list=PL3A8FE17D2271FEAA
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