Kung Fu Meets the Dragon Lee
Perry 1975
「今朝はまた冷えるねえ。と思ったら昼は暑いねえ。」 「どしたんですか、ご隠居さんぶつぶつ。」 「おお、六さん、ろくさーん。いいとこに来た。何かこうホットなもん、買ってきてくれないか。」 「よござんすよ。ちょっと待っておくんなましー。」 ・・・・ 「おお帰ってきた。」 「ご隠居さん、こんなん出ましたけど。」 「何だこりゃレコードかい。しかもえらいことだわこのジャケ。こりゃ面白そうだわ。聞こ聞こ。」
♪♪♪ 「うおー、寒ーーー。暑ーーーー。レゲだよー。誰ですか。リー・ペリー。わわ、あの彼の地で暗黒の創造主と呼ばれてる方だね。」 「裏ジェケに何て書いてあるんですか?」 「うーんとね
”こんばんわそしておこんにちわ世界中の皆さん。これはリー”引っかき”ペリーだよ。最強のどんでん返し人。キチガイよりキチガイ。ドレッドよりドレッダー。赤より赤ー。こりゃ思ってるよりヘヴィさね。俺達ぁここでレコードかけちゃうよ、恐怖の大王だ。それは俺達がやっちまうってことを意味する。俺達は空気中にやっちゃう、天上にやっちゃう、星にやっちゃう、お日様にやっちゃう、時空を変えてやるぜ、力を変換させてやる、高貴なものずっこけ、宇宙をどんぐり返し、俺達はことをやらかすよ あの女王様が俺達にこのアルマゲドンを送っちゃったみたいに” って、なるほど・・・・わかるかー。」 「何時頃のやつでござんすか?」 「うんと・・1975年ブラックアークスタジオそれはジャメイカにて録音となってます。」 「そんじゃ行くとこまで行っちゃってあっちの世界行っちゃう前ですね。」 「お、詳しいね。さすがろーくさん。しかし何でまたカンフーかね。」 「そりゃもー、流行ってたじゃないですか、あの頃あちょー。」
 「聴くとまったく関係無いように思われるけど。ちょと待ってね。 ものの本によりますとこの頃、ペリーさん、ブルース・リーに夢中だったらしい。同じリーってか。うーむしかし疑わしいなあ。」
 「えー何でー。ペリーおじさん、やたらエンター・ザ・ドラゴーンって言ってるじゃないっすか。」 「だってさ全然東洋風じゃ無いじゃん。いつもの通りで。こりゃ多分こんな会話がありました。
ジャマイカン・怪しいレコード行商人”こんちわー、ペリーさん調子はいかがっすかー?” ”さいこーだよーん。おげ。何の用だ、今日は、おげ。” ”最近売上げが芳しく無くて。何か頂戴、新録音。” ”あつかましーヤツだな。で、どんなん欲しいんや、おげ。” ”そですね、今ブルース・リー流行ってるでしょ。あんなん頼みます。” ”いいよーん。おげ。今からぢゃ作ってあげる。” ”えー、今からですかー。すぐ売らないと潰れちゃいますうち。” ”しょーがねえなあ。ぢゃ、作ってあるものにテキトーに「ドラゴーン」とか声かぶせるから。ちょっと待ってな、おげ” ・・・・ ”ほれ、持ってけ。うご。” ”ありがとござんますう。” こんな感じだな。」 「ぎゃはは。そですねきっと。」 「しかしまー曲名最高だね

”燃えよドラゴン””香港のテーマ””ドラゴンの心””カンフーで捕まえろ””ドラゴンの炎””アイロンで焦がせ” ”黒帯ジョーンズ””すかんご””フンガー””黒帯””鉄拳””カンフー男”ふんがーってまあ、フランケンじゃないんだから。後半ネタ無くなってます。」 「すかんごー」 「メロディカには世界のメロディカ帝王オウガスタス・パブロさん参加、ギターはアール・スミスさんだぜ。」 「ジャケにはパツキンのブルース・リーさん参加だぜ。」
 「おう、最後の曲だけ歌ってますペリーさん。これだけはこの盤のための唄っす。うっ、っはって言ってるし。 今、鳥肌立ってます私。
♪やつを蹴っ飛ばせ。俺はカンフー男。俺はチャンピオン。っふっは。♪」
 「お、英語わかるのか、さすがろおおくさん。」 「へへ、ところでご隠居さん、あっしゃ何かどーんと来てしまいました。地底3000mくらいに行ったみたいに。」 「そりゃ大変だ。暗闇配達人だから。ペリー博士は。服用に注意。 おでんでも食べにいこか。」 「おでんおでんー。」

(山)2006.10.17
入手先参考(US盤、アマゾン)
闇の帝国動画集
Lee Scratch Perry Roots
Rock Reggae !!
http://www.youtube.com/watch?v=PE2YEA-t6lo
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