
Sober Pop in UK vol.1 All the
Soberness 1970-1974
「お、六さんじゃないか久しぶりだね。」 「あ、ご隠居こんにちわ。」 「どうしたんだい?元気ないじゃないか。」 「どうもこうもねえっすよ。世の中景気いいなんて言い張ってますけど、家業の方がもうてんで駄目で参ってます。」 「そうかそうか。今の世の中、貧乏人は絞め殺しで行こうってお上の方針だからな。そりゃキツイじゃろう。ま、そんな時は無理せずなるべく休みなさい。 俗にそれをサボるとゆう。今まで充分やったんだからそれで結構。少しは蓄えあるんじゃろ。」 「うーん、ほとんどねえす。」 「それは困ったのう。じゃなるべくサボりなさい。さすれば連中は結局はお前さん方がいなきゃ困るんだから光は見えてくるであろう。」 「そうっすかね。そうならいいんすが。」 「大丈夫、だいじょうぶ。おてんとうさまが付いてるから。お、そうじゃいいものをお前さんにやろう。」 「なんすか?」 「音楽じゃよ。そんな時に心の薬となる。それが一番。」 「へい、ありがとございます。」 「ほれ。」 「へ?これ、紙ですよ。」 「紙は紙じゃが、そこに書いてある曲目、それじゃ。」 「え、レコードくれるんじゃないんですかい。」 「あまーい。自分で探しなさい。天国は自分で求めねばならぬわ。かっかっかっか。」 「かっかっかっかって、お金ねえすけど。」 「大丈夫。今はほれ、なんてったかネットか、あるじゃろ、そこで探せば何がしかは出てくるであろう。」 「へい。じゃあ探してきます。」 「そもそもそれは、英国のだな、シングル・チャートの1970年から1974年までにランクインした、言ってみれば地味なワンダホ曲のリストじゃ。 音楽にはの、俗に味とか色とか例えるがの、派手とか渋いとか華麗とか言うじゃろ。イギリスってのはそりゃあえらいとこで、どんな時でも地味つうか滋味つうか、噛めば噛むほど味が出るつうか、ギター・ソロとかうっぱっぱーとか、ま、派手じゃなくても染みる曲が必ずどこかしらで聴かれておる。 そんな曲のリストじゃ。わしはそれをソバー・ポップと名付けた。つうても「地味」つうの訳しただけじゃが。あはは。 ソバーっていいじゃろ。蕎麦POP。ぎゃはは。 無心になって聴きなさい。 さすれば・・・・あ、いない。じゃろじゃろじゃろ、じゃろってなんじゃろ。」
・・・3時間経過・・・・
「ご隠居さん、これでいいでしょうか?」 「お、六さん、粘ったねえ。よくぞそこまで・・・。」 「へへえ、ま、聴いておくんなまし。」

70-11-3-11-McGuiness Flint - When I'm Dead and
Gone 71-05-1-21-McGuinness Flint - Malt and Barley
Blues

71-10-1-40-Scott English -
Brandy

72-02-1-39-colin blunstone - say you don't
mind
Colin Blunstone - Miles
Away
http://www.youtube.com/watch?v=zZhxS19wDtA
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